文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

Hさんへ、10月18日。

2011年10月18日 19時00分15秒 | 日記


gooにおける昨日のアクセス数は、以下の数字でした。


 


1017日のアクセス数


閲覧数:3,960PV    訪問者数:1,065IP


順位: 340 / 1,644,510ブログ中 (前日比  )


 


一方昨日のアメーバは 閲覧数:598 訪問者数:339


昨日のFC2は 閲覧数:394



gooの、ページごとの閲覧数ベスト20は以下の通りです。


 


1♪Born in a Prison♪John Lennon from ...103 PV


2トップページ78 PV


3オリンパス、社長解任 ウッドフォード氏就...73 PV


4蓄電池性能 大幅に向上日経新聞10171...49 PV


5中国、社会保険料徴収へ 日本企業から来月...46 PV


6きしむ欧州 「違い」を諦めない知恵こそ...41 PV


7ジョン・レノンが20世紀最高の偉人の一人で...40 PV


8中国「留美派」金融外交担う日経新聞101...38 PV


9今日の全新聞記事のピカイチはこれでしょう...38 PV


10株一時ストップ安  オリンパス日経夕刊3...36 PV


11今日、手元に届いた今週号の週刊アエラ・巻...33 PV


12外貨準備高24兆円 スイス、為替介入で最高...33 PV


13こんな夢に見合って脳裏に流れる音楽は何も...32 PV


14これでは「藪の中」オリンパス 解任理由...32 PV


15反格差デモ全米で NY中心街に数千人...32 PV


16♪Angela♪John Lennon from Some Time ...31 PV


17突然のオリンパスの騒動をアップしたのは伊...30 PV


18「政治(まつりごと)は愛情が一番よ」と垢...28 PV


19芥川の「文明のターンテーブル国家の意思...28 PV


20三菱UFJモルガンの人員削減 希望退職に...28 PV


 


昨日の結果も芥川の本望、本懐でした。


 


 


 


 



車鋼材競う世界最強  「ハイテン」 硬くて伸びる…朝日新聞10月18日9面より

2011年10月18日 18時04分00秒 | 日記
鉄鋼大手が「ハイテン」と呼ばれる鋼材の開発で火花を散らしている。省エネで軽量化が求められる自動車向け素材の分野で、改めて「鉄」の存在感をアピールするねらいもある。

新日本製鉄と神戸製鋼所は今月5日、新しいハイテンが2013年に日産自動車が売り出す新車の骨格に使われると発表した。強度は「1180メガパスカル」で、車の骨格に使う鋼材としては世界最強度という。

鉄の強さは圧力の単位パスカルで表す。業界では1180メガパスカルのハイテンを「イチイチハチマル」と呼ぶ。一般鋼材は300メガパスカル前後で、約4倍の強さだ。これまで骨格に採用されていた最強度の鋼材は「980」だった。

鋼材の強度が上がれば使用量を減らし、車体を軽くできる。日産はまだ採用車種を明らかにしていないが、今回の採用で1台あたり約15キロ軽くなるという。神戸製鋼薄板商品技術部の玉田基氏は「強度の追求だけなら難しくない」と言う。鉄素材は一般的に、強度を上げれば上げるほど硬くなり、加工しにくくなる。

新日鉄と神戸製鋼は今回、金属の成分や構成を工夫して従来の2倍伸びるようにし、複雑な形の部品にも採用できるようにした。JFEスチールも5日、いすゞ自動車の新型ピックアップトラック「D-MAX」のボンネット板に新ハイテンが使われると発表した。強度は「440」だが、外板は見栄えが大切で、特に加工性が重んじられる。

住友金属工業の新ハイテンは、マツダが来年出す新型スポーツ用多目的車(SUV)「CX-5」のバンパー部品に採用された。「1800」で「世界最高強度」。衝突のショックを和らげるため、強さを追求した。5キロ弱の軽量化になるという。

自動車向け素材は、「強さは鉄の4倍、重さは10分の1」という炭素繊維をつくる東レや帝人などの繊維メーカーも、参入をねらっている。迎えうつ鉄鋼業界は、日本がハイテン開発で世界の先端を走る。

新日鉄自動車鋼板営業部の小島康治氏は「1トンあたり10万円が相場の鉄と比べ、炭素繊維はケタが違うほど高い。しばらくは置き換わらない」と自信をみせる。(志村亮)

オリンパス株急落 前社長に法的処置検討も…朝日新聞10月18日9面より

2011年10月18日 18時03分26秒 | 日記
14日に社長解任を発表したオリンパスの株価が急落している。17日の東京株式市場では一時ストップ安になり、13日の終値より4割近く安い1株1555円で取引を終えた。

同社は14日、4月に社長になった英国人のマイケル・ウッドフォード社長(51)を同日付で解任し、前社長の菊川剛会長(70)が社長兼務のかたちで復帰する人事を発表した。直後から株価は下がり始め、14日の終値は前日の終値より18%下落。さらに17日には前週末比で2割以上下がった。

市場の反応を受け、オリンパスは17日、アナリスト向け説明会を開催。参加したアナリストによると、同社の森久志副社長がウッドフォード氏に対して法的処置も含めた対応を検討していると説明。解任前にウッドフォード氏が同社の企業買収に関連し、菊川氏と森氏に辞任を求めていたことも明らかにしたという。

オリンパス広報は同日、解任の理由については「他の経営陣との間に経営の方向性で大きな乖離が生じ、意思決定に支障をきたす状況になったためだ。すべての企業合併・買収(M&A)は会計上適切に処理している」とコメントした。(牧内昇平)

梅田・グランフロンド大阪…朝日新聞10月18日9面より

2011年10月18日 18時02分53秒 | 日記
JR大阪駅の北側で開発が進む梅田・北ヤード(うめきた)の先行開発区域 「グランフロンド大阪」で17日、建設中の建物が初めて報道陣に公開された。工事の進み具合は30%で、「遅れはなく順調」 (三菱地所幹部)という。

2013年春予定の街びらきに向け、オフィスや中核となる商業施設の誘致が注目されそうだ。
グランフロンド大阪はJR貨物駅跡地の東側約7ヘクタールに、4棟の高層ビルや広場、緑地帯を整備する。

三菱地所やオリックス不動産など計12社の企業連合が開発を担い、昨年3月末に着工。工事では2千人弱が働き、最盛期には5千~6千人に増える見込みという。

ビル群全体で最も広い面積をとるのはオフィス(貸し付け面積計約15万3千平方メートル)。ただ、大阪市中心部では新規のオフィス供給が相次ぎ、空室率は11~12%台と高止まりの状況が続いている。

誘致を担当する三菱地所の林総一郎常務執行役員は 「厳しい状況だが、震災以降、東京一極集中を見直して支店の強化を検討したり、耐震性を重視したりする動きがある」と話した。今後はモデルフロアを準備し、入居を希望する事業者らが内覧できるようにして誘致に取り組むという。

一方、Cブロックに建つのは総戸数525戸の高級マンション(地上48階建て)。販売を担当する積水ハウスによると、9月に発売した第1期(47戸)は、ほぼ完売したという。

大阪駅に隣接するAブロックの高層ビル(地上38階建て、高さ約180メートル)は商業施設やオフィスで構成。現在、鉄骨が約55メートルの高さまで建設されている。(田中美保)

台北故宮 7倍拡張案が浮上…朝日新聞10月18日11面より

2011年10月18日 17時49分15秒 | 日記
台北の故宮博物院の展示面積を現在の約7倍に広げる構想が浮上している。馬英九・台湾総統が「大故宮計画」として発表した。 2023年の完成を目指す。

中華文明の粋を集めた台北故宮の文物はもともと北京の故宮(紫禁城)にあったもので、共産党との内戦に敗れた国民党政権が台湾への撤退時に運び込んだ。

磁器、絵画、書など68万点以上を収蔵するが、展示しているのは3千点ほど。計画が実現すれば展示スペースが9500平方メートルから6万4900平方メートルに増え、1万5千点を展示できる見通しだ。

野党・民進党は、国民党と関係の深い企業が故宮周辺で観光開発を進めていると指摘し、馬政権を批判した。
(台北=文と写真・村上太輝夫)
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コーセーがコラボ化粧品

米国発の紳士服ブランド「ポール・スチュアート」とコラボした男性化粧品のシリーズを、コーセが11月16日から全国の百貨店などで売り出す。

日本での販売権を持つ三井物産と契約した。香水(税込み5250円)や保湿ローション(同2100円)など。 30~50代への浸透をねらう。

アフガンの人権に光を 軍事だけでは解決せず 他…朝日新聞10月18日11面より

2011年10月18日 17時47分04秒 | 日記
女性地位向上に尽カ シマ・サマルさん  文中黒字化は芥川。

アフガニスタンに米国などが空爆を開始して今月で10年。1980年代からこの国の女性の地位向上や人権状況改善に努めてきたアフガン独立人権委員会委員長のシマ・サマルさん(54)に活動やアフガンの課題について聞いた。

アフガンは世界の中でも最も厳しい環境にあると言えます。特に女性や子どもにとっては本当に難しいところです。でも、もしかしたら、私の活動は少女たちに人権を求めて立ち上がる勇気を与えることができたのかも知れません。

私たちは、100以上の学校をつくり、10万人以上の生徒を送り出しました。タリバーン政権時代には中部ガズニ州で、おそらく当時唯一の女子高校を運営しました。卒業生は今、私よりも高収入です。私は多くの困難や脅迫にも遭遇しましたが、自分の活動に満足しています。

また、独立人権委員会の存在自体も、この10年の成果です。私はこの国の有力者に好まれていませんし、イスラム教の聖典コーランがあれば人権委員会など必要ないという政治家もいます。しかし、委員会の活動で、以前は横行していた当局による拷問も少なくなりました。

人間の尊厳が重要な価値です。言葉や肌の色や民族などではありません。この国の問題の解決策は、人権と民主主義に光を当てることだと信じます。言論の自由や生き方を選択する権利を保障することです。

しかし、この国では例えば。(女性である)私の尊厳ではなく、(女性の髪や顔を覆う)スカーフの大きさの方が重要なのです。国際社会がアフガンからの出口戦賂を検討していることに懸念を抱いています。

治安権限移譲は警察官や兵士の訓練といった軍事的な側面だけでは成功しません。貧困を減らし、法の支配を確立し、若者に仕事を与え、人々に正義をもたらさなければ武装勢力に有利な環境は変わりません。アフガンでなすべきことはまだたくさん残っています。

(聞き手・五十嵐誠、藤谷健)

インコの運動 リズムに乗って…日経夕刊14面から。

2011年10月18日 17時17分53秒 | 日記
音鳴るタイミングでつつく 東大など発見「声まね」に関係か

セキセイインコがリズムに合わせて物をつつく運動ができることを、東京大の岡ノ谷一夫教授らが電子音を使った実験で見つけた。人間以外では、外部から与えられた音に同調した動きをできる動物は少ない。リズムと関係する神経の仕組みや働きの解明に役立つ可能性があるという。
 
科学技術振興機構(JST)の関義正研究員との共同研究による成果。央ネイチャーグループの電子版に発表した。
 
発光ダイオード(LED)の点滅とともに「ピッ」と電子音を鳴らし、セキセイインコがLEDをつつくよう訓練。実験で、つつくタイミングは音が鳴るより早いことが分かった。次に音が鴫る時期を予測し、一瞬早くつつくからだという。
 
試行を繰り返すと、タイミングのずれが小さくなることも判明。音が賜るテンポをO・9~1・8秒間隔と遅くしたところ、最初はタイミングのずれが大きいが、5、6回目には修正された。
 
リズムに合わせて運動する能力はオウムの仲間数種やゾウで確認されているが、セキセイインコでは初めて。聞いた声をまねる能力とも関係している可能性がある。

リズムに合わせ運動できることが分かったセキセイインコ (科学技術振興機構提供)

一目均衡 リスクマネーを動かす勇気…日経新聞10月18日15面より

2011年10月18日 17時17分52秒 | 日記
編集委員 小平龍四郎  文中黒字化は芥川。

「弊社は増資および株式公開を予定しておりません」。自社のホームページに、わざわざこんな断り書きを記すベンチャー企業がある。携帯電話の位置情報機能を使ったゲームを開発・運営するコロプラ(東京・渋谷)だ。

裏を返せば、それだけ出資を持ちかけるペンチャー・キャピタル(VC)や、上場を提案する証
券会社が引きも切らなかったということだ。

携帯交流サイト(SNS)グリーで働いていた馬場功淳氏が、東京・入谷のマンションの一室でコロプラを設立したのは、2008年10月。リーマン・ショツクで世間が騒然とするなかで独立から3年たった今、220万人の会員と100人余の従業員を抱える。財務情報は非公開だが、利益も出ているという。

古巣グリーは08年12月に東京証券取引所に上場し、現在の時価総額は5000億円を軽く上回っている。第2のグリー探しのなかで、「位置情報ゲーム」という新しい分野を開いたコロプラのような企業を、株式市場の関係者が放っておくわけがない。

当の馬場氏は「お金は十分に回っている」と冷静だ。多額の設備投資が必要なゲーム機メーカーと異なり、開発・運営会社は費用の中心をサーバーやオフィスの賃借料が占め、一般に売上総利益率は高い。リスクマネーの不足が成長の制約要因とはなりにくい。

ベンチャーエンタープライズセンターの調べによれば、09年度の国内ベンチャー投融資額は875億円と、その前の年度に比べ36%減。件数でみても991社と23%減った。

「投資の主な回収手段である株式公開が低迷しているため」などと分析するのは簡単だが、最近の起業はゲーム開発のような知識集約型の事業が中心になっている現実もある。資本集約型の産業を想定するリスクマネー供給の考え方は、必ずしも実情に沿うものではなくなった。

「日本ほどお金がある国はない」。米有力VC、DCMの日本共同代表を務める伊佐山元氏は日米を行き来する体験に基づき、こう指摘する。日本は緩和的な金融政策が長く続き、大企業は豊富な資金を持て余している。総合商社という世界に類を見ない投資家もいる。

足りないのはマネーそのものではなく、それを有効に動かすための知恵や勇気というわけだ。
コロプラの馬場氏は最近、人を交えてDCMの伊佐山氏と直接話す機会を得た。「そろそろ世界に出たいという気持ちはある」。馬場氏は3年間の会社の歩みを説明したうえで、そんな考えを告げた。

伊佐山氏はシリコンバレーの現状などを語った。「目のキラキラした人たちに会った」。ミーティングから会社に戻った伊佐山氏は、少し興奮気味だった。

それは、米アップルの創業経営者、ジョブズ氏が死去して数日後のこと。事業と投資のリスクをとる人たちの新たな物語は、日本からも始まろうとしている。

ソニーは金融株?  生保株と連動電機の不振映す…日経新聞10月18日15面より

2011年10月18日 17時17分05秒 | 日記
ソニーの株価が金融株との連動性を強めている。5月以降、第一生命保険やT&Dホールディングスと並んで大きく下落し、ハイテク株としての面影は薄れつつある。

電機部門の不振が長引き、金融部門への収益依存度が高まったことが株価形成に影響しているようだ。かつて成長企業の代名詞だったソーニー株の異変は、ハイテク日本の閉塞感を映し出す。

ソニー株が生保株との連動を強めたのは、2011年3月期決算を発表した5月26日以降のことだ。10月17日までに28%下落し、下落率は第一生命(29%)とほぽ同じ。株価チャートも似通っている。この間、日経平均は7%安にとどまった。

ソニーのテレビ事業は今期で8年連続の赤字見通し。需要が拡大するスマートフォンも精彩を欠き、エレクトロニクス部門は不振が続く。一方、金融事業は前期の営業利益全体の6割を占めるなど「安定感があり、ソニ
ーにとって欠かせない部門」(メリルリンチ日本証券の片山栄一氏)。市場では上場している金融子会社を完全子会社化し、利益をすべて取り込むべきだとの声もある。

とはいえ、金融機関としての成長性が評価されるような市場の地合いではない。欧州債務危機の長期化で、金融株は強い売り圧力にさらされている。「金融株」になったソニーは、むしろ下げ足を速めることになった。

かつてアップル創業者のスティーブ・ジョブズ氏が「目標」に掲げたソニー。今や時価総額は約1兆6000億円とアップルの5%にすぎず、PBR(株価純資産倍率)はO・6倍と解散価値を大きく下回る。

本業の電機部門が評価されず、相乗効果のない金融部門が株価を左右するという現実は、日本の電機産業が直面する苦境も浮かび上がらせる。

なぜ破壊に手を貸した…朝日夕刊1面から。

2011年10月18日 17時10分23秒 | 日記
チェコ出身のアントニン・レーモンドは、コンクリートとガラスの近代建築の美を日本に伝えながら、日本人建築家からは複雑な思いでみられてきた。
 
米国の巨匠フランク・ロイド・ライト設計による帝国ホテル建設に参加するため1919年に来日した。その後とどまり、築地の聖路加国際病院の旧館や杉並の東京女子大の校舎群を残した。
 
日米関係が悪化し戦争へ向かうと、米国に帰った。開戦後の43年、日本での経験を買われて風変わりな建築を依頼される。ユタ州の砂漠に、日本そっくりに木造の家の町並みを造ることだった。
 
焼夷弾を落とし、効果を試す実験が行われた。
 
その焼夷弾による無差別爆撃は、45年3月10日の東京大空襲で10万の死者を出し、日本中の都市を焼き尽くす。
 
戦後、レーモンドは日本に戻り、51年には皇居の堀端の一等地にリーダーズ・ダイジェストの東京支社を完成させた。総ガラス張りの透明感あふれる建物が粗末なバラックの街に出現し、若い日本の律築家たちは衝撃を受けた。
   
 
衝撃を受けた一人に、林昌二(83)がいた。東京・銀座の真ん中に63年から輝き続け芯ガラス張りの円筒、三愛ドリームセンターなどを設計した。林の建築は、暗い戦前から民主主義の戦後への転換を象徴する、明るさ、平明さで知られる。作風に、レーモンドの影響が色濃い。
 
しかし、町を破壊する無差別爆撃に協力したことは、建築家として許せない。林の東京の自宅も空襲で全焼した。
 
レーモンドに砂漠の町を造らせ、無差別爆撃を指揮した米空軍大将の力-チス・ルメイは戦後、航空自衛隊育成への貢献で日本政府から勲章を贈られた。レーモンドのとった行動も合わせ、林は「建築家であること、日本人であること、20世紀人であることが、ときに疎ましくなります」と著書に書いた。
 
リーダーズ・ダイジェスト支社の跡地に、林は直線と円筒の陰影を特徴とするパレスサイドビルを66年に建てた。オフィス建築の名作とされる。そこに「レーモンドを据える」という思いがあった。
 
なぜ、レーモンドは焼夷弾実験に協力したのか。彼の白伝には「日本への愛情にもかかわらず、戦争を早く終わらせるためにやった」と悩みがつづられている。
 
建築史家の藤森照信(64)はチェコの首都プラハ近郊にある生誕地のクラドノ市を80年代に訪れるなどし、一つの考えにたどりつく。レーモンドの姉弟はナチスに殺されていた。「ユダヤ人だったとすれば、動機も理解できる」
 
だが、レーモンドは自分をユダヤ人とは言わなかった。
   
東欧の民主化後、チェコで研究が進んだ。クラドノ市当局はレーモンド一族の足跡を詳細に調べ、姉や弟のアウシュビッツ収容所への護送記録も見つかった。
 
「彼はチェコのユダヤ人一家に生まれた。家族はナチスの収容所で死んだ。だから日本とドイツの全体主義国家の戦争を、必死で止めようとした。米国市民としての義務もある」
 
こう語る土屋重文(64)はレーモンドの仕事を日本で引き継ぐレーモンド設計事務所の取締役を務める。
 
レーモンドの晩年の3年間を土屋は一緒に働いた。「たとえば教会の建築を依頼され、相手にお金がなければ設計料をとらないこともあった。基本は人類愛の人で、焼夷弾実験も、深い哲学から苦渋の選択でたどり着いたとしか思えない」と土屋はいう。
 
林は、レーモンド一族のこうした過去を最近知った。
 
「複雑な育ちをした人は理解を超えるところがある。でも魅力のある人だ」。建築家として尊敬しながら、人間としては非難せざるを得なかったレーモンドを、そう語った。
       
(大野正美)

エーザイ、米大学と創薬研究…日経新聞10月18日13面より

2011年10月18日 17時04分38秒 | 日記
エーザイは17日、米ジョンズ・ホプキンス大学(JHU)と神経分野の創薬について共同研究する契約を結んだと発表した。エーザイが持つ多くの化合物と、JHUが保有する創薬標的(薬が効くと思われる体内組織などの対象)を組み合わせ、新薬の創出につながる研究を進めていく。

同社は研究成果の開発や商業化に関するオプション権を持ち、権利を行使する際には一時金などを払う。外部の技術を活用する取り組みで、新薬研究の成功確率を高める狙いだ。

古河電、超伝導事業を加速 米線材メーカー買収…日経新聞10月18日9面より

2011年10月18日 17時03分34秒 | 日記
将来のインフラ受注に布石

古河電気工業は17日、オランダ電機大手のフィリップスから米国超電導線材子会社を買収すると発表した。買収額は明らかにしていないが、50億円前後とみられる。

買収により古河電工は将来の送電線の主要材料と期待される超電導線材の量産設備を得る。原発事故などで国内電力会社の投資が出遅れるなか、超電導線を使った送電網の大型プロジェクトが相次ぐ海外インフラの獲得を狙う。

米スーパーパワー(ニューヨーク州)の全株式を買い取る。同社は米ゼネラル・エレクトリック(GE)の研究開発部門から独立した企業。2010年の売上高は約4億円、従業員は59人と規模は小さいが「第2世代」の超電導線材を年400キロメートル生産できる。

第2世代線材を量産できるのは世界でスーパーパワーのほか、新エネルギー機器などを手がける米アメリカン・スーパーコンダクター(生産能力は年700キロメートル)の2社のみ。

古河電工は第2世代の超電導線材の技術は開発済みだが量産設備は無かった。国内電力会社の超電導ケーブルの導入先送りで海外販路の開拓が急務となっていた。

古河電工の超電導事業は現在、実験設備向けなどに年10億円程度にとどまる。スーパーパワーを足がかりに日本勢では初めて第2世代の超電導線材の量産設備を持つ。

今後15億円を投じ、同線材の生産能力を5年後に現在の5倍の年2000キロメートルにする。関連機器も含め売上高を16年に100億円に伸ばす計画で、同分野で先行するアメリカン・スーパーコンダクターを追う。

超電導関連市場は機器類も含めて20年に世界で2兆5000億円程度に膨らむとの試算もある。従来型電線など国内需要が伸び悩む古河電工は、将来性が期待できる分野に布石を打った。

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次世代送電網・再生エネで脚光
本格普及、コスト減ガギ

「超電導」現象の発見から100年。電力の送電ロスを大幅に減らせる超電導線材は再生可能エネルギーの本格利用に伴い成長が期待されているが、本格普及には一層のコスト削減と実用技術の確立が課題となる。

資源高を背景に世界各国で送電ロスの少ない電カインフラの整備が求められている。発電量が不安定な再生可能エネルギーやスマートグリッド(次世代送電網)がぶらさがる基幹送電網は電力を過不足なく供給するため送電ロスをなくす技術が不可欠とされる。

普及への課題はコスト削減だ。銅線に比べればいまだコスト差は大きい。また、第2世代の超電導線材は半導体と同様の製造プロセスがあるため新しい製造設備への投資が必要。それを回収し量産効果を追求できるだけの需要を確保できるかは現時点では不透明だ。

スーパーパワーのライバルである米アメリカン・スーパーコンダクターは韓国のLS電線と提携関係にあり、実用化準備を進めている。研究開発では日本に一日の長があるが、これから本格化する受注レースで先行する事業スピードも重要だ。

日野自 生産技術磨く拠点に 半世紀ぶり国内工場着工 …日経新聞10月18日9面より

2011年10月18日 17時02分57秒 | 日記
日野自動車は17日、茨城県古河市で起工式を開き、トラック業界では半世紀ぶりとなる本格的な国内新工場に着工した。総工費は500億円で輸出向け基幹部品などを生産する。基幹部品を輸出し現地で完成車を組み立てる戦略の象徴となる工場だ。

円高で完成車の輸出採算は悪化しているが、競争力の源泉となる基幹部品の生産は国内に残し、生産技術を磨く。
新工場では2012年春の操業に向け30億円を投じ、基幹部品の包装設備を導入する。その後、20年までに車台の基幹部分や車両などの生産を東京都日野市にある工場から段階的に移管していく。

日野工場の従業員2300人も徐々に古河工場に移る。国内向けなどの完成車生産も一部残す。トラックなどの商用車は荷台に様々な装置を載せることが多く、乗用車と違い多品種少量生産となる。生産コストを下げるには部品の共通化と拠点の集約が有効だ。

日野が基幹部品の国内生産にこだわったのは設計の根幹にかかわる基幹部品の改良と量産は研究・開発の中心である日本でまとめてやった方が効率的との考えからだ。新工場は08年のりーマンーショツクで計画が凍結されていた。

投資の決断には国内でのものづくりの維持を重視する親会社のトヨタ自動車の後押しも大きかった。式に参加したトヨタ自動車の新美篤志副社長は「日本のものづくりを死守する」と語った。

謎多きピアニスト 研究進む。天才グールド その素顔は…日経夕刊文化欄から。

2011年10月18日 16時53分50秒 | 日記
不世出の天才ピアニスト、グレン・グールド。謎めいた生涯や特異な演奏スタイルによって伝説が築かれてきた。だが研究が進んだ今、偶像の素顔に迫る評論や映画が相次いでいる。
 
31歳でコンサート活動から引退し、録音スタジオでのみ演奏した異端の天才。故郷カナダ・トロントの郊外にある別荘での静かな暮らしを愛した孤高のピアニスト。生涯独身を通し、私生活についてほとんど明かさなかったこともあって、グールドはそんな言葉で語られることが多い。
 
ロマンスの数々 

そんな中、従来のイメージとは異なる姿を切り取った評伝が現れた。今秋に邦訳された「グレンーグールド シークレット・ライフ」 (岩田佳代子訳、道出版)だ。著者はカナダの新聞記者マイケル・クラークスン。世俗との交渉を絶っていた米国の作家J・D・サリンジャーにインタビューした実績もある書き手だ。
 
知り合ったばかりの女性にラブレターを書いたり、大の苦手だった飛行機に乗って、恋人に会いに行ったり。かかわりのあった女性らの厨言をもとに、数々のロマンスからその実像に迫る。米国の作曲家ルーカス・フォスの妻で、グールドと長期にわたり交際した画家のコーネリア・フォスらの肉声から、神秘に包まれた生涯の一端が明らかになる。
 
29日公開の映画「グレン・グールド 天才ピアニストの愛と孤独」でも、かつての恋人たちの口から彼の素顔が語られる。コーネリアとの私的な写真も公開さ
れ、愛情豊かな表情が垣間見える。破局後も彼女を求め続けた姿は痛ましく、生身の人間が体温を伴い浮かび上がる。

ステージ演奏に光 

7月に出た「グレンーグールド」(青柳いづみこ著、筑摩書房)は、未発表のライブ音源なども取り上げ、これまであまり顧みられなかったステージ演奏家時代に光を当てる。「演奏家の本分はステージという認識から、実演者の間にはグールドへの根強い偏見がある。だがコンサートでの演奏も見事だった」と同じピアニストの青柳は話す。
 
一音一音を区切る独特の奏法。楽曲をバラバラに分解して全く違うものに組み立てるような解釈。スタジオ録音ではそんな個性が前面に出る。だがライブでは 「滑らかに歌うようないい演奏で、霊感に満ちた演奏を聴かせることができた」。
 
7月刊行の「二十世紀の10大ピアニスト」(幻冬舎、中川右介著)もグールドを取り上げた。同業のアルトウール・ルービンシュタインから「君は(コンサートに)戦列復帰するだろう」と言われた逸話などを紹介。ほかにも、愛用のピアノや調律師に焦点を当てた「グレン・グールドのピアノ」(ケイティ・ハフナー著・鈴木圭介訳、筑摩壹房)など続々登場している。
 
グールド研究の第一人者、青山学院大学の宮渾淳一教授は言う。「情熱に満ちた演奏や人間的な一面が知られてきたことで、芸術家像がより立体的になりつ
つある」。没後30年の来年には自身も評伝を出す。

米国ではドキュメンタリー映画の制作が進む。内気だが情熱的。クールで理知的なスタジオ録音と、熱のこもったライブ演奏。複雑で捉えがたいピアニストへの関心は尽きない。

(文化部関優子)

中国流労働者を大量派遣  進出モデルに不満募る…日経新聞10月18日6面より

2011年10月18日 16時46分04秒 | 日記
中国はアフリカへの政府開発援助(ODA)でも、自国の製品やサービスを使う事実上のひも付きとする例が多い。経済協力開発機構(OECD)はこの種の援助を避けるよう求めており、日本も縮小してきたが、加盟国ではない中国は制約を受けない。

中国側も、多くの企業が労働者を大量に派遣していることや、現地での雇用に消極的なことを認める。中国社会科学院の賀文萍アフリカ主任研究員は「他国企業に勝る価格競争力を保つには、文句を言わず、1日3交代で働く中国人労働者を使わねば採算がとれない」と分析する。

中国流のこんなビジネスが、現地経済にどう影響しているのかを示す明確な統計などはなく、反中の動きは感情的な側面も大きいようだ。相手国の強権的な政治体制に註文をつけず、指導層と築いた関係をテコに利益を確保してきた中国は難しい対応を迫られている。