9月28日の朝刊の片隅に、「官房機密費支出 計15億3千万円」という記事が載っていた。
菅内閣が昨年6月の発足から、9月の退陣までの1年3ヵ月に使った額だ。在職した452日で割ると、1日あたり338万円になる。
すごい。何に費やしたのか。
だれもが思う疑問に、内閣は答えない。今回も、野党議員から質問主意書を突きつけられて、やっと総額と月ごとの支出額を明かした。
嶺収書も受け取らずに、毎月、税金を億単位で使う。自民党政権と政治への金のかけ方が変わらない。これも、すごい。いや、この相似形の方が驚きだ。
民主党は機密費の透明化を唱えていたはずだ。2001年には、機密費流用防止法案を国会に提出した。支払い記録書の作成を義務づけ、機密性の高いものは25年後、それ以外は10年後に公表するー。
これが通れば、政治も少しは進化するのかな、と思ったものだ。なのに政権をとって2年、3代目の内閣になっても、「今後、検討していく」というばかり。
さほど予算はかかるまい。反対する世論も聞こえない。でも、やらない。これぞ権力の蜜の甘さか。
こんな政権が、国民に増税を求めてくるなんて。耳を疑い、あきれ、腹が立つ。
〈坪井ゆづる〉
菅内閣が昨年6月の発足から、9月の退陣までの1年3ヵ月に使った額だ。在職した452日で割ると、1日あたり338万円になる。
すごい。何に費やしたのか。
だれもが思う疑問に、内閣は答えない。今回も、野党議員から質問主意書を突きつけられて、やっと総額と月ごとの支出額を明かした。
嶺収書も受け取らずに、毎月、税金を億単位で使う。自民党政権と政治への金のかけ方が変わらない。これも、すごい。いや、この相似形の方が驚きだ。
民主党は機密費の透明化を唱えていたはずだ。2001年には、機密費流用防止法案を国会に提出した。支払い記録書の作成を義務づけ、機密性の高いものは25年後、それ以外は10年後に公表するー。
これが通れば、政治も少しは進化するのかな、と思ったものだ。なのに政権をとって2年、3代目の内閣になっても、「今後、検討していく」というばかり。
さほど予算はかかるまい。反対する世論も聞こえない。でも、やらない。これぞ権力の蜜の甘さか。
こんな政権が、国民に増税を求めてくるなんて。耳を疑い、あきれ、腹が立つ。
〈坪井ゆづる〉