高麗橋桜花店主 徒然日記ー料理人はどこまでできるのか ー

「高麗橋桜花」店主森田龍彦の思ったことを綴る日記のようなものですので個人的感想にとどまるということご了承下さいね。

畑で食を楽しみ、感じ、学ぶ、BBQ その1。

2008-07-09 | 生産者訪問

とうとう終わってしまいました、やなもり農園さんでのBBQ-。

 昨年の竹林BBQをやり始めて、今回でやなもりさんの畑でも2回目を迎えます。

 BBQを開催するにあたって、ただ楽しいだけではなくて、私だからこそ出来る何か、を伝えたいと思うようになりました。

 今回、それが実現しました。

 まずは、大人だけの空間ではなく、子供達に大人が畑で楽しんでいる姿を見てもらいたかったし、また子供達自身も感じてもらいたかったんです。

 そして、(美)食を支えるために、生産者の方がいかに苦労をしているのか、また他の命を頂いて私たちが存在していることを感じてもらいたかったんです。

 今回、実際にやなもりさんが収穫体験をしてくれて、河内鴨の津村さんが生きた合鴨を絞めて、捌くことを見せて下さいました。
 そう、まさに生き物から食べ物へ変わる瞬間をみんなで体感しました。 (出来れば、この体験をみなさんから発信してもらえれば、頑張った甲斐があります。)

 このような内容に出来たのも、今まで何度も開催して、その中でいろいろと感じ、また継続した信頼関係を構築出来たからだと思っています。

 同じ主催者のやなもりさんも書いて下さっていましたが、損得ではなくて、思いの共有というか、ほんとこういうのが人の縁だと思いました。 そして、鴨の捌きや野菜の収穫や飲食のサーブなど,ほんとのプロの手にかかると流れるように行われます。普段から精進の成果ですね。

 スタッフを含めると120名を超える大規模なBBQとなりましたが、本当に内容の濃い、楽しいイベントになったと思います。

 協力頂いたスタッフの方はもちろん、一緒に参加してイベントを盛り上げて下さった皆さんにも本当に感謝・感謝です。 また、今日から頑張れます!!

 Dscn3928 
本来、ここのはたくさんの美味しい野菜達が育っているはず。

今回のBBQのために、場所を提供し、機材も整えてくれた梁守さんの思いがたくさん詰まった、会場です。

Dscn3932 津村さんによる、本当の意味でのいただきます講座。

「いただきます」は、作ってくれた人にはもちろん、そのために命を失ったもののためにも向けられた言葉です。決して、お金を払ったとか、そういう問題ではありません。

Dscn3941 生産者・料理人・消費者が食を通じてふれあう1シーン。

これもとても大切なことじゃないでしょうか。きっと、こういう機会が増えることによって、もっと食が大切にしてもらえると信じております。

 これからもこんな機会を作れるように頑張りますので、応援よろしくお願いします。

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有機農業宣言東京集会~みんなで広げる有機農業~

2008-07-07 | 農業・食育・食文化について

http://<wbr></wbr>www.da<wbr></wbr>ichi.o<wbr></wbr>r.jp/m<wbr></wbr>amoruk<wbr></wbr>ai/new<wbr></wbr>s/0806<wbr></wbr>2501/i<wbr></wbr>ndex.h<wbr></wbr>tml

 先週の日曜日に、タイトルのイベントに参加しました。日中、別の用があったので、途中からの参加。

Dscn3926  分科会2:「若者の有機農業ネットワークをつくろう」 のゲストスピーカーとして招待・参加しました。

 この分科会の参加者はざっと60名以上はいたと思いますが、短い時間ながら自己紹介があり、それぞれに有機農業に対する熱い思いを語っておりました。

 私もその中でも、少し長めに時間を頂き、自分なりの有機農業への思いを語りました。

 これからの有機も含めた農業の中で、大切と思うこと。
●私は有機農業には限定せず、今後の農業はどうなっていくかを考えているし、まずはそこからのスタートだと思うこと。
●自分や自分の野菜をちゃんとブランディングすること。
●農業に携わりながら、次世代がちゃんと継ぎたい、と思えるようにちゃんと収入を得ることが出来ること。
 。
●プロとして、しっかりと自立・結果を出すこと。そうでないと、本当に人の役には立てない。
●じゃれあいでない、ネットワークなら大歓迎。
●環境的・資源的なことを考えても、有機農業の可能性は高まるばかり。
●人の人との縁の大切さを感じる。有機とは農業の方法だけでなく、人のつながりも有機的じゃないと意味をなさないこと。などなど。。
 
  分科会後、若手ばかり10数名で飲みに行きました。

 関西以外で有機農業運動に携わっている方との交流は初めてだったので、とてもよい刺激になりました。 そして、改めて、ただ関心をもつだけではなくて、プレイヤーとして、参加することの大切さを感じました。
 それと共に大有研という、有機農業に携わることが出来るフィールドが自分にあることを、改めて感謝しました。

 この思いや経験を、今度は私以外の人も体験出来るように、いろいろと機会を作って行きたいと思っています。

 しかし、東京の日帰り、疲れた体には厳しいです。
あーあ、時間があったら、いろいろと食べ歩きしたかったなー。

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恩師からの激励ー生きる道を見つける、ということ。

2008-07-03 | 筆者の徒然なるままに

いろいろと書きたいことはたくさんですが、まずはここから。

 先日、私が寄稿した「野菜万歳」を上野のおやっさんに届けて見てもらいました。

 後日、携帯におやっさんから電話が。夕方の休憩中に、折り返しかけ直す。
 
 めったに、おやっさんから連絡は無いのに。。。 もしかして、なにか粗相があったのかな??、不安が過ぎります。

 簡単に褒めることの無いおやっさんから、「良い本作ったねー」と、お褒めの言葉を頂きました。

 その後、数分間にわたっていろいろと今の自分の思いを伝えたり、おやっさんの言葉を頂いたり。

 終わりのほうに、「ようやく、生きる道を見つけたねー。数年前とえらい違いやなー。」、とおやっさん。
 
 「いえいえ、まだまだ厨房にずっといたいという思いと、もっと学ばないといけないことがたくさんあるので、それを身につけたい、という葛藤もあります。」と私。

 これから料理人として、「生産者の思いを伝えるだけでなく、消費者とも付き合っていかないといけないね。そして、料理人としてだけじゃなく、人としてどう生きるかを大切にしなさい。」と 言って頂けました。

  そして、7月20・21日のイベントには、一度足を運んでくださるとのこと。

 ほんとここ数年、自ら命を絶つことを何度も考えるくらいに悩んだり、絶望したり、不安になったり。人のことを信じられなくなりそうになったり、そういう自分が無性に嫌になったり。。

 でも、なんとか踏ん張れてこれた。これも、いつもそんな時に相談に乗ってくれる人がいたから。応援してくれる人がいたから。別の場所で頑張っている仲間がいたから。

 来月はいよいよ、この数年間の頑張りを表現する大切な一ヶ月間になります。

 もし、私の目標に賛同して頂けるなら、どうか皆さん、応援して下さい。そして、夢が目標になって、実現していく瞬間を一緒に楽しみましょう!!

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