団塊シニアのひとりごと

定年退職して14年目になりました、定年後の生活で
日々感じたことを伝えたいと思ってます。

家事が孤独に耐える訓練だった57歳女性

2022年04月24日 | 夫婦

コピーライターの野田敦子さん、3年半前にご主人が脳内出血

で倒れ植物状態になった、大学2年でご主人と知り合い卒業後

すぐ結婚したため一人暮らしの経験がなかった、ご主人が倒れ

た直後ぼんやりと立ち寄った書店で老後をひとりで生きるため

のノウハウ本を手にしたのも不安だったからだ。

 

それでも生活は崩れなかった、食事はしっかり作りあと片付け

も手早くこれまで以上に規則正しく暮らした、そして案外ずっ

と一人だったかもしれないと思った、家事を繰り返すなかで一

人に慣れ少々の事では崩れない自分を作った、数十年に及ぶ

事というルーテインワークは孤独に耐える訓練だった。

 

これは「献身と保身のはざまで」というタイトルで全国24紙

連載された野田敦子さんのコラムの一節である、当時57歳、

ご主人が倒れ入院、そして植物状態という宣告、失意のどん底

のなかで自分を奮い立たせようとする強い覚悟が感じられる

容、だからこそ介護に悩む多くの人からの反響があったこと

頷ける。