人間の幸せを考える時に最も重要なポイントの一つが慣れと言
われてる、例えば健康な人は自分が健康であることに慣れてし
まう、要は健康のありがたさを感じない、一方病を抱えて健康
に慣れてない人は仕事に行けることはありがたいと感じる、そ
のことが当たりまえのことではないからである。
ある雑誌に掲載された60代男性の事例であるが、夜間頻尿に
悩まされ夜中に何度もトイレに起き、睡眠が妨げられるように
なり夜中のトイレを嘆いてた、その男性が脳梗塞で倒れ入院、
本人にしてみれば予想しない病気に衝撃は大きかった。
トイレに一人で行けない、それでもリハビリの成果と本人の努
力もあり、トイレに行けるようになった、夜間頻尿は相変わら
ずだったが脳梗塞を体験してから自分でトイレに行けることが
幸せであることを実感した、自分で起きて自分でトイレに行け
ることが当たり前と思っていたがそうでないとわかり夜中のト
イレも嘆きから感謝に変わったという、病気になることは避け
たいが脳梗塞になったことで、当たり前の有難さがわかった、
まさに男性にとって人生観が変わった瞬間であった。