団塊シニアのひとりごと

定年退職して14年目になりました、定年後の生活で
日々感じたことを伝えたいと思ってます。

生き抜くという旗印(点滴ポール)

2022年04月04日 | 生き方

「ベッドで寝たきりの生活になった、吐き気地獄で気が狂いそ

うになった、自分の若い人生を余生だとしか考えられなくなっ

た、ずっと人工呼吸器をつけるようになった、症状は一層進ん

だ、あまりに多くの事を知った」

 

これは仙台市在住、五行詩の詩人岩崎航さん45歳、著書「点

滴ポール」のなかの一節である、3歳で筋ジストロフィーを発

症、現在は常に人工呼吸器を使い胃ろうから経管栄養で食事し

生活のすべてに介助が必要な体でベッド上で過ごしている。

 

かつて17歳のとき自分の命を絶とうとした、それでもこのま

ま死んだら自分はなんのために生きてきたんだろうとそういう

気持ちが沸き上がってきてこのまま死んでたまるかというよう

な気持ちがふっとわいてきたという。

 

大人になった今、悩みは増えたし深くもなった、生きることが

辛いことも多い、でも今を人間らしく生きている自分が好きだ

という岩崎さん、表現者として生きる道を選んだ覚悟を感じる、

そして両親への感謝の次の言葉が心に響いてくる。

 

何にもいわずに /さすってくれた /祈りを込めて

/さすってくれた /決して忘れない/