よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします
[鳩山首相来県]県内移設は無理だ海兵隊の必要性議論せよ
沖縄タイムス社説 2010年5月4日 09時55分
普天間問題の「5月末までの決着」を主張し続けてきた鳩山由紀夫首相が4日、首相就任後初めて沖縄を訪れ、仲井真弘多知事に政府方針を説明する。
公表されていない新たな「腹案」が飛び出すのか。それとも、過去に報じられた政府案を詳しく説明するだけなのか。
政府自身が「最終調整の段階」だと語っているだけに、鳩山―仲井真公式会談は、普天間問題の大きな転機を刻むことになるだろう。
鳩山首相の口から政府案を聞くまで断定的なことを言うのは差し控えたいが、状況はかなり悲観的だ。
今のところ、「現行案の修正案」と「徳之島への一部移設案」をセットにした案が有力だといわれている。現行案(辺野古沿岸部)を放棄した鳩山政権が、現行案の修正案にかじを切ることになれば、4月25日の県民大会で示された民意と大きな隔たりが生じることになる。
地元合意が得られないまま移設作業を強行すれば、鳩山政権はまずもたないだろう。
首相はいま、大きな岐路に立っている。私たちが最も恐れるのは、追いつめられた政治状況の中で普天間問題の解決が政局に大きく左右され、ゆがんでしまうことである。
米国が政府案に対して「ノー」を言い続ければ、鳩山首相は窮地に追い込まれ、退陣せざるをえなくなるのだろうか。もし、そうだとすれば、日本の総理の生殺与奪の権を米国が握っていることになる。おかしな話だ。
首相に残された選択肢は限られている。深い意味もなくみずから期限を区切ってしまったために、残る時間も1カ月を切ってしまった。
時間との闘いの中で本質的な議論が一切行われず、あっちがいいかこっちはどうか、といった「子どもの遊び」のような移設先探しばかりが目につく。憂慮すべき事態だ。
「同盟の危機」をあおり立てながら現行案が最善だと主張するのも、一見、現実的なように見えて、実は政権交代以降の現実の大きな変化を見ていない。
鳩山首相を政治的に追いつめるために普天間問題を政争の具にするようなことがあってはならない。
追いつめられた鳩山首相が日米合意を優先し、地元がのめないような県内移設案を強行すれば、この間の騒ぎは一体何だったのかということになる。地元の期待を裏切り、日米関係を混乱させただけの首相として、歴史に汚名を残すほかないだろう。
現行案を放棄した段階で「県内移設はもうない」と考えるのが筋だ。それが政治の常識というものではないか。
旧政権は米軍再編について、米国との密室協議の中でさまざまな合意を交わしてきた。国民のコンセンサスを得る努力を怠り、結果だけを「アメとムチ」政策によって関係自治体に押しつけてきたために、米国が日本側に期待するものと国民の考えの間に大きな認識の隔たりができてしまったのだ。
国民向けには「沖縄の負担軽減」といい、米国に対しては「抑止力の強化」を主張するという言葉の便利な使い分けが旧政権には目立った。そのつけが今、鳩山政権に回ってきているのである。
では、袋小路に入った今の状況を打開するにはどうすればいいのか。
普天間の危険性除去について、5月末までに具体的な道筋をつけること。その上で、国会にこの問題を議論するための特別委員会を設け、九州の候補地やグアム、テニアンなどの検討結果を明らかにすること。委員会に米国高官や米軍幹部を証人として招き、海兵隊の役割や21世紀の抑止力について米側の考えを聞くこと。
なぜ、日本に海兵隊が必要なのか、在日米海兵隊の駐留目的は何なのかを明らかにする必要がある。
普天間の代替施設建設と海兵隊のグアム移転のために日本側は1兆円を超える巨額の税金を投じようとしているが、それは安全保障の利益と釣り合いのとれたものなのか。
はっきりさせるべき点はあまりにも多い。そうした疑問点を封印したまま海兵隊のヘリ基地を移設しようとしても、日本中どこでも反対にあうだけだ。
◇
元々民主党は、安全保障・国防に関しては無知だといわれていた。
鳩山政権が成立し、北沢防衛大臣、岡田外務大臣という布陣をみて、先ずこの内閣に国の安全保障を任せたらとんでもないことになると直感した。
「抑止力を知らなかった」と発言する三軍の最高司令官を見てますますその感を深くした。
岡田外務大臣は就任早々の昨年の10月、来日したゲーツ国防長官と会談した際、あまりの国防に関する無知を曝け出し恫喝されたと聞く。
岡田外相が、も平和ボケしリベラル感覚で普天間移設を論じたことに軍事のプロであるゲーツがたまりかねて一喝しただろうことは想像に難くない。
実際その後の岡田外相から、これまで口にすることもなかった「抑止力」という言葉が頻繁に出てくるようになった。 同時にその頃から岡田外相の表情に疲労と憔悴の色が見えはじめ益々フランケンの様相を呈していたことは周知の通り。
ノウテンキな首相と軍事のプロの板ばさみになって憔悴したのだろう。
勿論その頃鳩山首相の耳にも「海兵隊の抑止力」を伝えたのであろうが、「沖縄の民意」という得体の知れない魔物に取り憑かれていた首相に聞く耳があるはずもない。
ただひたすら「国外・県外」と破滅の道へ暴走していったのも周知の通りである。
北沢防衛大臣が就任の時沖縄タイムスは、次のような好意的な記事を書いていた。
《「リベラルな考え方で芯の通った人。正義感も強い」が周囲の評だ。07年に参院外交防衛委員長に就き、「ねじれ国会」の安全保障審議で腕をふるった。・・・本島中南部の戦跡を巡った経験もあるという。》と。
沖縄の南部戦跡を回った程度の沖縄認識で、普天間移設を検討できるのか、また国境の島の防衛が任せられるのかはさておこう。
祖国を中国とみなす沖縄タイムスが歓迎するような国防大臣は無能であるか売国奴と相場は知れているが、売国奴はともかく無能であることはよくわかった。
国境の島与那国への自衛隊配備について早速無能ぶりを発揮したのだ。
麻生政権時代、自衛隊招致を巡る町長選挙で、誘致派市長が当選した。 与那国町の民意は自衛隊誘致であり、早速現地を訪れた当時の浜田防衛大臣は、前向きに検討するとの意見だった。
ところが、鳩山政権になるや北沢防衛大臣は早々に与那国の民意を踏みにじって自衛隊誘致の話を反故にした。
反故にした理由が驚きである。
「近隣諸国の懸念に配慮」だとのこと。
国防大臣が自国の安全より、近隣諸国、いや、中国への配慮を優先するというから驚きである。
これでは無能というより売国奴が相応しい。
いやしくも防衛大臣なら、近隣諸国の侵略の懸念にこそ配慮すべきではないのか。
当日記は現北沢防衛大臣についてはこんなエントリーをした。
⇒国の安全を北沢防衛相で大丈夫か?侵食される守り 沖縄米軍基地(中)
《「本日、参考人に出席を求めた趣旨は、国民の代表機関たる国会の場において政府に対し、この問題をただす一環として招致したものであり、決して本委員会は、参考人の個人的見解を表明する場ではありません。
参考人におかれてはこの点を十分に理解し、質疑に対し、簡潔にご答弁をいただきますようようお願いをいたします」
「さらに本日の委員会の質疑にあたって、質疑者ならびに答弁者に対し、委員長から一言お願いをいたします。
今回の前航空幕僚長の論文事案は、制服組のトップが自衛隊の最高指揮監督権を有する内閣総理大臣の方針に反したことを公表するという驚愕(きょうがく)の事案であり、政府防衛省において、文民統制が機能していない証であります。このような中で国民が文民統制の最後の砦(とりで)として期待するのは国会であります」
「昭和の時代に文民統制が機能しなかった結果、三百数十万人の尊い人命が失われ、また、国家が存亡の淵に立たされたことは、忘れてならない過去の過ちであります。
国家が存亡の淵に立った最初の一歩は、政府の方針に従わない、軍人の出現と、その軍人を統制できなかった政府議会の弱体化でありました。
こうした歴史を振り返りつつ、現在の成熟した民主主義社会の下において、国民の負託を受けた国会がその使命を自覚し、もって後世の歴史の検証に耐えうる質疑をお願いする次第であります。それでは質疑のある方は順次、ご発言をお願いします」》
学生運動家レベルの自衛隊認識を示し、田母神氏の国会発言を封じた張本人が、防衛大臣では自衛隊員の士気が上がるはずは無い。
そしてこのようなエントリーをした。
過去のエントリを使って、鳩山内閣の関係大臣がいかに安全保障を任せるには不適任な人物であるかを書いたつもりだが、
その頂点に立つ人物が「海兵隊の抑止力を知らなかった」と公言して憚らないのだから、この内閣の幼稚性は推して知るべしであり、学級委員内閣といわれる所以である。
この問題にブッシュ政権当時から関わってきたゲーツ国防長官やクリントン政権当時から関わっているキャンベル国務次官補が呆れか返っても仕方のないことである。
冒頭に引用のタイムス社説を話題にしようと思ったが脱線で紙面が尽きた。
詳細は略すが、この社説は首相の「海兵隊の抑止力云々」発言の前の記事である。
「海兵隊は不要」と主張してきた沖縄タイムスが「なぜ、日本に海兵隊が必要なのか、在日米海兵隊の駐留目的は何なのかを明らかにする必要がある」と言うのなら、もっと具体的に不要論の根拠を自ら示すべきであろう。
>国会にこの問題を議論するための特別委員会を設け、九州の候補地やグアム、テニアンなどの検討結果を明らかにすること。委員会に米国高官や米軍幹部を証人として招き、海兵隊の役割や21世紀の抑止力について米側の考えを聞くこと。
沖縄タイムスは、日米の国防や安全保障に関わることを、米国高官や米軍幹部が、日本の国会の場で証言するとでも本気で考えているのだろうか。 仮に証言したとしても軍事上の機密を世界に向かって公言するようなバカを軍事のプロがやるはずはない。
【おまけ】
3日のテレ朝「TVタックル」で森永卓郎氏が米軍基地不要論を述べボコボコにされていたが、このお方「フィリピンから米軍基地を追い出してもフィリピンは平和である」といった平和ボケを曝していた。
森永氏の脳ミソには中国は常に「友好、友好」を叫ぶ友好国と刷り込まれているのだろう。
【おまけ】
鳩山政権の選団体が一変して敵に変わり「共食いを始めた瞬間」を表す証拠写真。 笑ってしまいます。
こうなった↓
(売国奴・民主党のブーメランを期待するブログより)
看板を立てたのは確信犯的「プロ市民」だろうが、勢いに巻き込まれて民主党に投票した国民は、これに反省して打倒民主党に務めるべきである。
よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします