狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

言論封殺への挑戦!

2012-01-24 07:09:33 | ★パンドラの箱訴訟

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本日午前10時30分から「パンドラの箱掲載拒否訴訟」の第5回公判が那覇地裁で行われる。

11時30分から奥武山公園内・護国神社事務所で裁判の報告会を催しますので、どなたでもご自由にご参加下さい。

既に説明したように、この裁判は建前は上原正稔氏の琉球新報に対する損害賠償請求の体裁をとっているが、実質上の争点は琉球新報による「言論封殺の有無」であり、さらにその裏に潜む最大の争点が、慶良間島の集団自決における「軍命の有無」であることは言うまでもない。

現在被告側は、掲載拒否の理由は「軍命論争」のようなイデオロギーの問題ではなく、上原氏の原稿が以前発表したものと類似であるから掲載拒否した、と反論している。

上原氏のような沖縄戦のノンフィクション作家が沖縄戦に関して、書くたびに内容が違うほうがおかしいのであって、過去に書いた沖縄戦記と同じだから掲載拒否する、しかも読者が一番知りたがっている「慶良間で何が起きたか」の部分に限って掲載拒否したことは、その内容が琉球新報のイデオロギーと異なるから、と自ら吐露したようなものである。

当時上原氏の連載記事を読んでいた読者なら誰でも、琉球新報が社の方針として「異論は認めない」イデオロギーで軍命を否定した上原氏の原稿を掲載拒否した、と直感しただろう。

そう、上原正稔氏は今回の裁判で、沖縄のメディアに張り巡らされた「異論を許さぬ全体主義」に挑戦しているのである。

被告側は、上原氏が踏み込んだ「言論封殺」「慶良間島の集団自決」の論点から逃げるように、「同じお原稿だから掲載拒否した」とオウム返しの答弁をしているのがこれまでの経緯である。

琉球新報の苦し紛れの答弁を覆す証拠は山ほど有るが、これは公判が進むに連れて徐々に読者の皆様にも紹介していきたい。

本日は上原氏が第2回口頭弁論で読み上げた陳述書を前文紹介する。

強調部分は引用者が施した。

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心ある友人の皆様へ

 梅澤裕様、赤松嘉次様そしてご家族の皆様、長いことご迷惑をかけてまいりました。これまで沖縄の血を引く者として皆様のご心痛に何の力にもなれず、心からお詫びいたします。他人ひとに同情することは容易なことですが、他人ひとの力になれることは難しいことです。しかし、今、ぼくは琉球新報を訴えることによって梅澤様そして赤松様の長年の汚名を完全に晴らす機会を得て梅澤様、赤松様の力になれることを心から喜んでおります。
 ご両家の方々はお二人のことを誰よりもよくご存知のことでしょう。梅澤裕様そして赤松嘉次様が立派な紳士であることは火を見るより明らかですが、なぜ、お二人が“極悪非道の軍人”のそしりを受けることになったのか、裁判の中で一点の曇りもなく明らかにする所存です。皆様もよくご存知のように、その裏には戦後の援護法というものが深く関わっております。沖縄は戦後、軍人の援護法を民間人にも拡大適用された唯一の県であり、民間人の中には“集団自殺”をした者も含まれております。そして家族を殺して生き残った者たちが援護金を受けるという実におぞましい悲劇を招いているのです。そのために“赤松隊長と梅澤隊長が集団自決を命令した”と嘘の報告をしなければならなかったのです赤松様、梅澤様はそれをよく承知しながらも、慶良間の住民に迷惑をかけまいと、そのことだけは口に出せなかったのです。赤松様と梅澤様が“極悪人”のレッテルを貼られていかに“耐え難きを耐え、忍び難きを忍ん”でこられたか、想像を絶するものがあります。
 その責任は真実を知る慶良間の人々だけでなく、沖縄県庁、政府の厚生省にあります。特に、真実を報道すべき新聞社や反戦平和を唱ずる偽善者の学者先生らの責任は大です。ぼくはひとりの沖縄人として、裁判の場でこのことを明らかにするつもりです。ぼくはひとりの小さな人間ですが、自分の歴史的に重大な役割は十分に認識しております。このことによって梅澤様、赤松様の汚名が完全に晴れ、ご家族の胸のつかえがなくなる時、ご両人とご両人のご家族の真の友人になれるものと考えております。
 梅澤裕様の奥様、ご主人をこれからも大事にして下さい。ご子息様もお父様をご自慢下さい。赤松秀一様、晴子様、お兄様の赤松嘉次様を誇りに思って下さい。ご息女の加代子様、お父様をいつまでも敬愛し続けて下さい。ここにおられる皆様も梅澤家、赤松家の人々をしっかり支え続けて下さい。ありがとうございました。

2011年7月2日
沖縄という不条理に満ちた島から敬意を込めて
上原正稔

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琉球新報の言論封殺と捏造報道に敢然と戦いを挑んでいる上原正稔さんをご支援下さい。

■カンパ協力のお願い■

琉球新報の言論封殺に対し、徒手空拳で戦いを挑んでいるドキュメンタリー作家上原正稔氏の「パンドラの箱掲載拒否訴訟」の第5回公判は年が明けて1月24日(火)の予定です。

これまで皆様のカンパにより戦いを継続してきましたが、沖縄のマスコミから村八分状況の上原氏は現在闘争資金に不足をきたしています。

担当弁護士の先生も手弁当で支援して下さっていますが、打ち合わせ等をするにも交通費・滞在費等の出費を無視できません。

沖縄の閉塞した言論空間に戦いを挑んでいる上原さんの訴訟にカンパ協力をお願いしております。

三善会は、平成23年1月31日に上原正稔氏が琉球新報社を提訴した裁判「パンドラの箱掲載拒否訴訟」を支援する為、皆様の支援金のご協力のお願いを致しております。

支援金は、裁判の支援・報告会・講演会等の開催や広報活動等に活用させて頂きます。
振込手数料につきましては振込者にてご負担下さるようお願いします。

 

【付記】

八重山日報に、上原正稔さんの「琉球新報に対する『言論封殺』の戦い」について小論を寄稿いたしました。

本日(23日)より三回に分けて連載の予定です。

これを機会に八重山日報のご購読を「勝手に」お勧めいたします。

狼魔人

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 上原正稔を支援する三善会にご協力をお願いします。

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