自然災害 仕組みとアプローチ － ソロモン諸島でＭ７．８の地震発生

　既にご存知の方が殆どだと思いますが、日本時間で12月9日 2時39分ごろ 南太平洋（ ソロモン諸島） M7.8
の地震が有りました。
　ソロモン諸島は大きめの地震が元々多い所ではありますが、このクラスはそう多くは有りません。

引用開始（一部抜粋）

http://www.emsc-csem.org/Earthquake/?filter=yes

2016-12-08 17:38:46.9 10.71 S 161.36 E 40 7.8 SOLOMON ISLANDS
2015-11-18 18:31:05.0 8.96 S 158.41 E 20 7.0 SOLOMON ISLANDS
2014-04-13 12:36:18.0 11.41 S 162.01 E 30 7.4 SOLOMON ISLANDS
2014-04-12 20:14:37.0 11.26 S 162.26 E 10 7.6 SOLOMON ISLANDS
2010-01-03 22:36:29.5 8.89 S 157.39 E 19 7.1 SOLOMON ISLANDS
2007-04-01 20:39:55.0 8.33 S 156.90 E 10 8.1 SOLOMON ISLANDS
2004-11-09 23:58:23.8 10.70 S 163.68 E 10 7.0 SOLOMON ISLANDS

引用終了

　これを見ればまあ有ってもおかしくはないのですが、今後も多発するなるとやはり地球規模での大地震の活発化がかなり顕著と見ても良いのかも知れません。　　
　ニュージーランドのＭ７．８の地震が１１月１３日に有り、１１月２２日に福島県沖地震　Ｍ７．４が有ったので、ニュージーランドと日本が先行して大地震に見舞われ、挟み込まれる形になってその間を埋めるべくソロモン諸島で発生した、と見るべきなのか、それとも福島県沖地震　Ｍ７．４はＥＭＳＣではＭ６．９扱いですから、これから時計回りで東アジアに来るのか、と言う所ですが、どちらなのでしょう。
　
引用開始（一部抜粋）

http://www.emsc-csem.org/Earthquake/?filter=yes

2016-11-21 20:59:49.4 37.38 N 141.40 E 10 6.9 NEAR EAST COAST OF HONSHU, JAPAN

引用終了

　１０月の大きな満月と１１月１４日のウルトラスーパームーンで既に月の引力のストレステストはかなりされているはずなので、多少は悪材用で尽くしと期待できるかと見る考え方も或いは有るのかも知れませんが、１２月１４日の大きな満月を前に今からこんな状況では先が思いやられます。
　

　

自然災害 仕組みとアプローチ － トカラ列島の群発地震をどう見るか

　トカラ列島の群発地震が続いているようです。
　詳細は各地震履歴で確認できると思いますのでここでは省略します。
　そしてこの状況をどう見るかですが、有感地震多発の割にはＭ４以上が、

2016年12月5日 6時30分ごろ トカラ列島近海 M4.1 最大震度1

のみで、他は雑魚ばかり、とは言ってもこの多発は油断できると言う程のものでも有りません。

　参考に東日本大震災前後の状況を見ると、

2011年3月24日 8時03分ごろ トカラ列島近海 M3.6 最大震度1
2011年3月24日 7時27分ごろ トカラ列島近海 M4.2 最大震度2
2011年3月21日 8時57分ごろ トカラ列島近海 M4.0 最大震度1
2011年3月13日 20時00分ごろ トカラ列島近海 M3.1 最大震度1
2011年3月7日 22時44分ごろ トカラ列島近海 M3.6 最大震度2
2011年3月7日 19時13分ごろ トカラ列島近海 M5.0 最大震度3
2011年3月7日 18時49分ごろ トカラ列島近海 M4.5 最大震度3

と言う状況です。
　「東北沖で大地震（今回は福島県沖地震）が発生すると、どうもその後にトカラ列島近海で地震が一時的に活発化する、と言うのは確かに言える」　と筆者は考えています。
　ですがこの記録からだと2011年3月7日のやや活発な後に3.11のあの東日本大震災が起きるのですが、現在はここの地殻、プレート境界の状況、特にストレスの貯まり具合と分布の状況が当時とは全く異なっているのは当然ですから、今後全く同じパターンが繰り返されるとは思えません。
　そもそもトカラ列島近海の地震のマグニチュードが今回とでは違いすぎます。
　もう少し様子見と言う所でしょうか。