自然災害 仕組みとアプローチ － クジラがいわき市で打ち上げられた事と福島県沖地震 その２

　１１月２８日午前に福島県いわき市でアカボウクジラが打ち上げられた件については、福島県沖地震との関連も可能性としては考えられる事は前回の記事の通りです。
　そしてもう少し掘り下げて考えると、「では何故衰弱したアカボウクジラが福島県の浜で打ち上げられたのか？」となり、当然、「地震の多発している所に近いから」となるのですが、それが主な要因である事に間違いは無いとは思います。
　ですがこれだと「多少衰弱していても何とか福島県沖から遠ざかるように何故泳げなかったのか？」、と言う疑問に行き着きます。
　無論、潮流も有るかも知れません。
　しかしそれだけではなく、当ブログで以前に記事にした事になるのですが、「どうもこのクジラが当日やその前から方向探知が十分に出来なかったのかも知れない」、と言う点が浮かび上がって来ます。
　具体的には「月を視覚で確認しながら一定の方向に長く泳ぐ事ができなかった」からと言うのがそれで、「では何故なのか？」と言えばそれは１１月２９日が新月でその前の２日～３日は月が殆ど見えない、更に打ち上げられた当日やその前日は曇天、雨天で月が見えない、または見えにくかった状況があると見られます。
　仮にアカボウクジラが衰弱していても、例えば南東方向や北東方向とかに長く泳ぎ続けられれば何とか福島県沖地震で振動や音の影響の大きいエリアから脱出し、安眠できるエリアまで辿り着けたのではないかとも考えられます。
　そして仮に病気や年齢で衰弱死したとしてもそれは福島県の浜ではなかった事になります。