快気分析

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自然災害 仕組みとアプローチ -  鳥取県中部や熊本の地震と阿蘇山噴火 そして震源域がジャンプする理由

2016-12-25 01:09:01 | 地震 津波
 10/25の記事、サブタイトル「鳥取県中部の地震と阿蘇山噴火」で、コブや凹凸などの固着(アスペリティ)に関連する事を書いたのですが、この固着(アスペリティ)が何故飛び飛びに発生するかについて考えられる例は、11/20の記事、サブタイトル「九州、中国地方付近 震源域の円弧状拡大説と震源域がジャンプする理由」で書いた通りです。
 震源域がジャンプする理由については、実際にどうなのかはわかりませんが、もう一つ、次の事を考えています。
 それは「フィリピン海プレートの海山だったものがユーラシアプレートの下に潜り込んでいる為に約横方向に動いているユーラシアプレートがこの海山の上付近、或いはその近くの上付近で固着や横ずれの歪を生じやすいから」というものです。
 海山の図は検索サイトの地図でもわかるものは有りますが、ここでは次の二つのものを引用しました。

引用開始(一部抜粋)

http://www.gebco.net/data_and_products/gridded_bathymetry_data/
GEBCO
General Bathymetric Chart of the Oceans

https://www.spf.org/opri-j/projects/information/newsletter/backnumber/2008/187_1.html
起伏に富んだ日本周辺の海底地形とGEBCOに登録されている日本南方海域の主な海山列・海山群、および「春の七草海山群」

引用終了

 実際に図で見てみると西海道海山列の延長上に熊本地震の震源域や福岡県北西沖地震の震源域が有り、その先には対馬が有って、更にその先にほぼ近い所に最近多い朝鮮半島南部地震の震源域が有ります。
 阿蘇山噴火は無論、日向灘の地震多発域もどうもこれに関係しているように思えます。
 ユーラシアプレートの地殻が北北東、北東、東北東、東などに動いてこのあたりで既に深い場所に潜り込んでいる海山を乗越える時に、引っ掛かる場所とそうでない場所が発生し、その差で横ずれストレスを生じやすかったり、抵抗や摩擦が大きくなったり、隆起したりしたとも考えられるのです。
 実際に海山だったものがユーラシアプレートの下に潜り込んでいるのかどうかと言うのは筆者にはわかりませんが、どうもそのようにしか見えないのです。
 また鳥取県中部地震をはじめとする鳥取県の地震、徳島県の地震については紀南海山列の延長で考えると丁度その上かこの近くに該当します。
 この延長上には隠岐の島が有り、やや西に曲がりますがその先には竹島が有ります。
 これもやはり深く潜っている海山をユーラシアプレートの地殻が乗越える時に隆起したり、地震になったりしているのではないか、と筆者は考えています。
 更に両方の海山列の延長上の近くは海溝のユーラシアプレート側がやや約北西に凹んでいるのがわかります。
 これは海山がユーラシアプレートの下に潜り込む時に、引っ掛かりが大きくてユーラシアプレート側の地殻をやや引きずるような状況になっているからではないか、とも考えています。