快気分析

何か快適な気分になれるような記事にしたいです。

自然災害 仕組みとアプローチ -  引力の揺さぶりと地震トリガー

2016-12-15 21:08:39 | 地震 津波
 今回は前回の記事をもう少しわかりやすく表現してみたいと思います。
 次のものは12月6日の記事でも引用したものです。

引用開始(一部抜粋)

http://www.nao.ac.jp/astro/sky/2016/11-topics02.html

引用終了

 これで見ればわかる通り、4月22日の年間最小満月の直前の新月は年間最大満月でした。
 そしてこの新月を挟んだ満月との間の期間が月と地球の距離が満月と新月の間で最も変化する時なのです。
 ですからこの時は満月から新月までの地球に影響する月の引力変化が最大となるわけです。
 11月14日の満月を挟んだ新月も同様です。
 これが今年はダイレクトに地震トリガーとして4月の熊本地震と11月の福島県沖地震発生に影響したようですが、これはたまたまこのエリアで地殻の歪(ストレス)も貯まっていた状態とタイミングが合ったと見られます。
 地殻の歪の状況でタイミングが合ったり合わなかったり、或いは月の引力による揺さぶりの影響がすぐに現れる場合と、地殻の状況次第でいくらか時間遅れで現れる場合もあると見ています。
 もう一つ重要な事が有ります。
 それは太陽の引力です。
 太陽の引力はいつもほぼ同じと見て良いのですが、地球では夏と冬では方向が違い、その地域の地殻のストレスの方向と合うとやはり地震トリガーとなりやすいと考えられます。
 南海トラフ大地震が過去に8月から2月にしか発生していないと言うのも、この事が2ヶ月遅れで影響している面も有るのかも知れません。
 そしてもう一つ重要な事が有ります。
 以前の記事にも書きましたが、満月が月と太陽がどちらかと言うと反対方向なので引力が相殺される面が有るのに対し、新月はそうではなく満月よりは太陽の引力と月の引力がどちらかと言えば同じ方向に近いのです。 
 ですから月と太陽の引力が(多少方向は違いますが)ほぼ合算される年間最大新月の方が満月のスーパームーンよりは筆者は地震トリガーとしては影響度が大きくなる事が多いと見ていますが、やはりこれもその地域の地殻ストレスの方向、その他の状況により、満月の方が影響が大きい場合もあるようです。
 では太陽の引力がどの程度のものなのか? ですが、例えば次の通りです。

 引用開始(一部抜粋)

http://www.moonsystem.to/comp/page03.htm

太陽の巨大な質量は強力な引力を及ぼしますがが、月に比べ大変遠方にあるために
結果的には月の引力が約2.2倍もの作用を及ぼすことになります。

この合成値とは、言い換えると起潮力のことを指します。
地球・月・太陽が直線に並んだときには、月と太陽の起潮力が一致し最大となります。
満月や新月の時には起潮力が最大となり大潮となります。
また、月と太陽が90度の角度になったときには、月と太陽の起潮力は分散し最小となります。
上弦や下弦の月の時には起潮力が最小となり小潮となります。

引用終了

 大潮の最大などは海水の移動の遅れなどがあるので多少の時間差があり、少し起潮力の最大とは異なる地域が殆どのようです。
 と言うわけで年間最大新月、年間最大満月、スーパームーンとその前後にはそれなりの意味があると考えている事は以前に当ブログで記事にしました。
 年間最大新月、或いは年間最大満月と言うそのものの引力に加えてその前後に、新月と満月との間のこの引力の揺さぶりと言うストレステストで地震トリガーとなりその数日後に大地震となったケースが今年の日本だったようですが、このストレステストの後の12月は今の所やや静穏気味です。
 今年5月もやや静穏気味でした。
 ただこれも地殻のストレス方向や状況次第で翌月に地震が活発になるケースも今後は有るかとは考えています。