快気分析

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仕組みとアプローチ -  新燃岳に限らず火山噴火で考えておかねばいけない事

2018-03-23 19:35:23 | 地震 津波
 これは新燃岳に限らない話なのですが、火山噴火に関して考えておくべき観点についての話です。
 火山噴火が有ると「噴煙の高さ」が何百メートルとかの状況が公開されます。
 それも無意味ではないのですが、問題は噴火による火山灰の量と質ではないかと考えています。
 火山灰の量が多くと質として軽いものであれば大気に漂って太陽光を遮る作用がより大きくなるので地球の寒冷化にも影響するかも知れません。
 火山灰の酸性が強ければ海洋や河川の酸性化だけでなく、陸地のPHにも影響して農業、林業などにも影響する可能性も想定しなくてはなりません。
 そして酸性が強ければ建物などの構造物に降った場合の金属やコンクリートなどの劣化、腐食、発錆などに影響が大きいと思われます。
 火山灰の降灰直後は腐食などがそれ程進まなくても、時間が経つにつれて劣化、腐食、発錆などが進み、忘れた頃に外壁や看板などが落下、などと言う事が場合によっては考えられるからです。
 もう一つ、火山灰が覆ったり、更に雨などで湿気が追加されると電気の絶縁性が低下して短絡、地絡などの原因のなる可能性です。
 低圧だけでなく、現在の高圧以上の送配電システムは噴火による膨大な火山灰を想定して構築されているのかどうか。
 更にもう一つ。
 火山灰の細かさと量です。
 細かいと送配電システムだけでなく、多くのシステムの制御盤の冷却用ファンのフィルターを通り抜けてしまうかも知れません。
 そうすると例えばシーケンス制御やコントローラの端子部にかかって短絡かそれに近くなり誤動作やシステムダウンと言う可能性がゼロでは有りません。
 また仮に火山灰の粒子が比較的大きく、冷却ファンのフィルターに目詰まりすれば、それは制御回路の過熱に結びつく事にもなり、やはり誤動作やシステムダウンと言う事にもつながるケースは当然想定されます。
 「停電になった所で、非常用発電機がバックアップするから大丈夫」と安易に考える勿れ。
 「非常用発電システムの起動や切替えなどに必要な制御回路部が仮にですがアウトになったらオシマイ」、と言うケースは100%ではないとしても有る程度の確率として当然想定しておく必要が有ると考えています。