快気分析

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仕組みとアプローチ -   九重山の火山性活動と国内の大地震を更に考える そして白頭山あたりに至る深い震源の地震帯との関連性

2019-04-23 12:02:59 | 地震 津波
 今回は前回記事の続きです。
 前回引用した資料をもう少し見て見ると、国内での大地震の後に九重山が噴火しているケースも少なくないようです。
 1662年2月26日の噴火はその後の同年6月16日に寛文近江・若狭地震。
 同年10月31日に外所地震(日向・大隅地震)。
 なのでこの時は噴火が先。
 そして1675年の噴火では1671年2月27日(寛文11年1月18日) 紀伊水道沖で地震 。
 道、南海道で強震、南海道に小津波[88]。
 1676年7月12日津和野地震。
 1677年4月13日に延宝八戸沖地震 。
 同年11月4日(延宝5年10月9日) 延宝房総沖地震なので九重山の噴火を挟み込むように発生。
 1738年と1742年の噴火ではその前の期間に大地震が発生。
 ただ1741年の寛保津波は1742年噴火の全年であり、去年発生した北海道胆振東部地震の震源からはやや離れてはいるものの、以前記事に書いた深い震源の地震帯(Hi-net自動処理震源マップで青色や濃緑色で表示)に近辺である事は共通しています。
 1777年の噴火ではその後特に大きな地震は無く1792年の島原大変肥後迷惑 (雲仙普賢岳の噴火)が起こった位です。
 ただ1802年の九重山の噴火では、前回の記事の資料の通り前後期間で多くの大地震が発生。特に南関東の地震が2件。
 1799年の金沢地震や1808年の紀伊半島沖での地震のようにやはりあの深い震源のベルト地帯やその近辺で発生。
 1995年10月の噴火はあの阪神淡路大震災の後ですが、この震災の前では次の通りです。
 1993年(平成5年)
1月15日 釧路沖地震。
7月12日 北海道南西沖地震。
10月12日 東海道南方沖で地震。
1994年(平成6年)
7月22日 日本海北部で地震。
10月4日 北海道東方沖地震。
10月9日 北海道東方沖で地震。
と言うようにやはり深い震源の地震帯かその近辺エリアで発生した割合がかなりを占めました。
 それで去年ですが大阪府北部地震、北海道胆振東部地震が発生したと言う事でこれまでのパターンが仮に繰り返したのならば九重山の火山性活動が活発化したというのはやはり再現性らしきものがやや有った、がしかしまだ噴火までは行っていない、と言う状況かと思えます。
 九重山の噴火の後に大地震が発生したケースも多いのですが、噴火まで行かなくても火山性活動の一時的な活発化程度でも油断は禁物。
 特に上記の深い震源帯やその近辺エリアには白頭山の火山性活動が活発化しているとの件も有りやはり注目事項かと思えます。
 そして九重山や白頭山の火山性活動と関連性の有りそうなエリアについてだけでなく、関係の無さそうなエリアでも大地震については「備え有れば憂い無し」と言う事に変りは有りません。