快気分析

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仕組みとアプローチ -  急速な円安 円安が善か悪か?と言う問題ではない

2022-06-15 12:31:50 | 国富の獲得か流出か
 この所の急速な円安で、6月13日には黒田総裁「急速な円安は経済にマイナスで望ましくない」と発言し、6月14日には鈴木財務相が「急速な円安の進行を憂慮している」と発信しました。
 結果として確かにそうなのですが、本質は「急速な円安、それ自体がどうなのか」ではなく、「急速な円安によって国富の流出になるのか、海外から国富を獲得できるのか」と言う点かと思います。
 現状では新型コロナとウクライナ問題などで、海外からの観光客などかつてのレベルは期待できないわけで、更に生産拠点が既に海外に移転してしまっているわけで、つまりは「日本全体では円安で国富の流出の方が大きい」と言う事になるので「望ましくない」となるのです。
 「何で国富の流出になるのか?」と言うと、新型コロナで外国人観光客のインバウンドが殆ど無い状況で、一方では家電などの各種製造物、半導体、エネルギーなどを外国から輸入しないといけないからです。
 つまり外国は「自国から海外に観光旅行に行って散在する行為を少なくできるから国富の流出は減るわけで、一方でこれまで輸出していた家電などの各種製造物、半導体、エネルギーは日本が簡単に自国生産できないので外貨獲得(つまり国富の獲得)になる」わけです。
 なので確かに急速な円安もこうした状況の一因ですが、仮に円高でも国富が流出していれば日本人は貧しくなるのです。
 これって物価上昇か下落か、安定か?と言うのも同じで「国富が流出していれば物価上昇でも下落か、或いは安定していても日本人は貧しくなる」し、反対に「国富を外国から獲得していれば物価上昇でも下落か、或いは安定していても日本人はより豊かになる」・・・・・そう言う事ではないでしょうか。
 まあ国内で特定のグループが得られた国富を庶民に配分しない場合はまた別な話になるのですが、モラルが徹底されていれば上記の原理の通りになるはず、と考えています。


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