武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

中華そばの巻

2008-10-10 22:25:09 | Weblog
毎日新聞夕刊 2008年10月7日(火)掲載のえ

夕焼けの中のラーメン。

俳優の藤竜也さんは、子供の頃、お風呂屋にいった帰りに、食べた中華そばの思いを語ります。それは、父親が交通事故で亡くなる前の冬に、母親に見守られて、弟と一緒に食べた中華そば。家族が欠けていないという安心感の中で食べた幸せな1杯の中華そばです。


駅前にあるような、何てことはない中華屋の昔の中華そば。ねぎ、なると、メンマが入っています。もやしを入れようか、入れまいか迷った末、無しに。

簡単につくれます。スーパーへ行って、麺と、スープ(グリコからの商品1杯分のラーメンのスープの小袋)、ねぎ、メンマ、なるとを買えば作れる。一番大事なのは、イメージ。裸電球と共に、昔の中華そばを、アリアリとイメージして作る。これがポイントです。

中華屋(ラーメン)と言えば、思い出す。伊丹十三監督の「タンポポ」という映画。はやらないラーメン屋をやってる女性を、見るに見兼ねた男性2人が助けて、最後トラックで去って行くという映画。繁盛するようになるまでの過程も面白いが、見ていて面白いのは、伊丹十三さんが「食べること」と、「味覚」ということに迫っていくセンス。すごく粋なのです。そしてカッコイイ。若い人に是非見てもらいたいです。
(映画に出てくる、伊丹流オムライスもセンスいいと感心しました。卵がオムレツ状になったのをご飯にのっけて、ナイフで真ん中を切るとそれが割れて広がってご飯をくるむようになるオムライス。素敵でした。)
コメント (1)
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