武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

ばらずしの巻

2008-10-30 14:17:48 | Weblog
毎日新聞夕刊(東京都内版)2008年8月5日(火)掲載のえ

豆が、かわいいばらずし。

歌手の天童よしみさんが、家族みんなでごはんを食べる手作りの「ばらすし」は、元気の源であり、疲れた時も、エネルギーに変わる食べ物と言います。また、家族に支えられて、いい曲を歌えるっていうことは、とてもうれしいこと。ばらずしは、家族のきずなの象徴のようなものと語ります。

ファックスにてばらずしの具の説明をいただく。ポイントは、山菜、ひじき、金時豆。ちょっと変わったばらずし。両親は和歌山県出身で、和歌山の田舎の郷土料理らしい。シンプルに再現してみました。金時豆が入っているのが、不思議でした。ちらし寿司もいいけど、これは格別な味わい豊かな「ばら寿司」でした。素朴で美味しく、栄養のバランスがいいなと思いました。

レシピ紹介
材料(2人分)
米1.5カップ、酒(小さじ1)昆布少量(3センチ)、ふき、ひじき、ちくわ(1/2本)、干ししいたけ、山菜(薄味が付いたものですぐ食べれるもの購入、スーパーでわらびの水煮がある所に売っている)、卵1個、金時豆(煮付けたもの)

①米は昆布、酒を加えてふつうに炊く。
②具の用意をする。ふきはすじをとって、沸騰した湯に入れてさっと茹で、最後に重曹を入れて灰汁抜きをする。水煮の場合は、さっと水洗い。そして刻んでおく。小さいドーナツ状になる。ひじきは水にいれてもどしておく。そして小さめに切る、ちくわは縦半分に切って、横にして薄切りにする。干ししいたけはぬるま湯に入れて戻しておく。(早く戻したい場合は、ぬるま湯に砂糖を少量入れると早くもどる)
③沸騰しただし汁に醤油とみりんを入れ、味見をして好みの煮汁にする。(わたしの場合は、やや甘めのごはんにするので、砂糖は入れず甘みはみりんだけに。砂糖を少し入れたい人は少し入れてもよい)にひじき、ちくわ、干ししいたけ、ふきの順に入れる。15分~20分煮てみて味見をする。ほどよく煮えて味見してOKであれば、汁が残っていても残ってなくても火を止める。寿司米に入れたらよさそうな分量を取り出しざるにあげておく。
④合わせ酢、酢30cc、塩小さじ弱1、砂糖35gを火にかけて溶かしておく。もう少し甘くしたいと思ったので適当に砂糖を足してしまった。
⑤ご飯に合わせ酢を混ぜ合わせる。うちわであおぎ水分をとばす。
⑥⑤に③で作ったひじきと山菜を混ぜ合わせる。
⑦⑥をお皿に盛り、金時豆を飾り、金糸玉子を散らして出来上がり。


素朴で、おいいしい「ばらずし」です。ふきの香りもよかったようだ。ひじきを多く炊きすぎてしまったので、翌日また作り、料理のすご~く下手な母に差し入れしました。
母は、何故か、よくひじきを炊いてもってきてくれるのだけど、食べようと思ったら、ひじきがつながっていて、その上固いのです。心の中で、針金か?と思う。甥っ子にその話をしたら、ひじきの煮物のことを「これは、麺類か?」と疑問に思うそう。ヒロク二さんは母のひじきを見る度に、「これは、まりこさん?」とすぐ見破る。その姿は、なんとなく小さくなって怯えているようで、なんか可笑しくなる。解かるような気がするから。小学校の頃、母の作ったお弁当が怖くて開けにくく、さらに交換がはじまると、必ずやさしい子が、きゅうりの塩もみと美味しくてかわいいおかずと交換してくれる。それからは、いつもお弁当のたびに、やさしい子が登場してくれるのである。やさしさに触れるたび、じわ~と心がゆるんで胸がチックとした思い出をひじきを炊いたので思い出してしまった。

コメント (1)
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