毎日新聞夕刊 2006年8月8日(火)
ほんわか湯気が出ているラーメン。ゆで卵の立ち方が面白い。
作家の畑正憲さんが、ラーメンのあり方について語ります。ラーメン特集のテレビ番組で、複雑怪奇な凝った重苦しいラーメンが、次々登場するので、最近はラーメン屋へ行かなくなったとの事。ラーメンは、ひょっと立ち寄ってかき込むもの、素朴さが命と語ります。
本を読むと、畑正憲さんは、すごいインテリジェンスの持ち主。テレビでのムツゴロウさんのイメージは、奇人という感じですが、本を読むとまた違った畑正憲さんの魅力があります。「わが王国の住人たち」(光文社文庫)は、けして難しい表現をすることなく、畑さんの人生観と観察眼がキラッと光る人間ドラマ。とても面白い小説。
武内ヒロク二の、散歩に付いていくと、小腹が空いた時に、途中でちょこっとラーメンを食べる。昔は、うどんの方が好きでしたが、すっかり「ラーメン、餃子、ビール」に慣れて楽しむ事を覚えた。散歩しているせいか、街からちょこっとはずれた所にあるラーメン屋で食べる事が多い。道を歩いていると人気のない路地に、嬉しそうな顔をした男性がひょっこりと現れる。満足そうな表情が顔中に広がっている。突然現れた人を、珍しい物を見るように見ていると、ラーメン屋から出てきたところということが解る。嬉しそうな顔に釣られて、そのラーメン屋に入ったのでした。もちろん「ラーメン、餃子、ビール」を頼んだ。とても美味しかった。
お店から、出てくる人の表情を見るのも、お店選びのポイントかもしれません。
ラーメンは、懐に優しく、おいしくが一番だと思います。
ほんわか湯気が出ているラーメン。ゆで卵の立ち方が面白い。
作家の畑正憲さんが、ラーメンのあり方について語ります。ラーメン特集のテレビ番組で、複雑怪奇な凝った重苦しいラーメンが、次々登場するので、最近はラーメン屋へ行かなくなったとの事。ラーメンは、ひょっと立ち寄ってかき込むもの、素朴さが命と語ります。
本を読むと、畑正憲さんは、すごいインテリジェンスの持ち主。テレビでのムツゴロウさんのイメージは、奇人という感じですが、本を読むとまた違った畑正憲さんの魅力があります。「わが王国の住人たち」(光文社文庫)は、けして難しい表現をすることなく、畑さんの人生観と観察眼がキラッと光る人間ドラマ。とても面白い小説。
武内ヒロク二の、散歩に付いていくと、小腹が空いた時に、途中でちょこっとラーメンを食べる。昔は、うどんの方が好きでしたが、すっかり「ラーメン、餃子、ビール」に慣れて楽しむ事を覚えた。散歩しているせいか、街からちょこっとはずれた所にあるラーメン屋で食べる事が多い。道を歩いていると人気のない路地に、嬉しそうな顔をした男性がひょっこりと現れる。満足そうな表情が顔中に広がっている。突然現れた人を、珍しい物を見るように見ていると、ラーメン屋から出てきたところということが解る。嬉しそうな顔に釣られて、そのラーメン屋に入ったのでした。もちろん「ラーメン、餃子、ビール」を頼んだ。とても美味しかった。
お店から、出てくる人の表情を見るのも、お店選びのポイントかもしれません。
ラーメンは、懐に優しく、おいしくが一番だと思います。