武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

キムチの巻

2008-10-20 20:57:49 | Weblog
毎日新聞夕刊 2006年8月22日(火)掲載のえ

キムチが街角になってしまった絵。

俳優で作家の大鶴義丹さんが、2歳の時に朝鮮半島から日本にきた祖母が作るキムチは、朝の定番で、市販のキムチと違い濃厚な味。キムチを、ご飯にのせて包み込んで食べるのは、在日独特の食べ方で半島ではしないらしい。在日と半島の異なる生き方があっていいと語ります。


キムチを皿に盛っているところ。ヒロク二さんらしい盛り方。


あちこちの皿に、少しづつ盛られる。意図はわかりません。これを繰り返す。そして繰り返す。延々と。

出来上がった絵を見ると、韓国旅行でホテルからみた夜の景色を思い出す。ホテルのライトで照らされた景色は赤い砂塵が舞い上がり、闇とオレンジ色。日本ではなく大陸にいるのだという実感がわきあがる。インドの方まで続いているのかと。その頃は、ヨン様騒がれてない頃。乾いた風が吹き、何故か懐かしく思える韓国。アスファルトも少なく、ほこりくさい空気の中でホッとした記憶が忘れられない。日本へ着いた途端、湿気で首を絞められたみたいで「日本に着いたんだ。」と納得したのでした。食べ物より、風土を味わっていた旅行でした。
主人(武内ヒロク二)は韓国では、やたら大げさにジロジロ見られたり、ロマンスグレー(白髪)のため無理やりに近い親切で席に座らされたり、ほっといてくれないので、電車に乗らず歩きたおしたのでした。そして珈琲、タバコ。日本にいる時と同じ。人間は、コロコロ変わってはイケナイと教訓をたれているようだ。

コメント
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