『黄昏』(51)(1986.7.26.水野晴郎の懐かしの洋画劇場)
19世紀末のアメリカを舞台に、シカゴにやってきた美しい田舎娘キャリー(ジェニファー・ジョーンズ)と一流レストランの支配人ハーストウッド(ローレンス・オリビエ)の不倫の果ての悲劇をウィリアム・ワイラー監督が冷徹なまなざしで描く。原作はセオドア・ドライサー。
愛を捨てて女優としての成功を手に入れた女と、愛を貫き全てを失った男の運命の対比が見事。ラストの落ちぶれ果てたハーストウッド=オリビエの姿と、小道具の小銭とガスコンロが何とも悲しく映る。
ローレンス・オリビエ
ジェニファー・ジョーンズ
パンフレット(53・国際出版社)の主な内容
解説/ものがたり/「黄昏」の悲劇(筈見恒夫)/ウィリアム・ワイラーについて/ジェニファー・ジョーンズ/ローレンス・オリヴィエ