田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

『テス』

2019-04-25 11:46:19 | 映画いろいろ


 今日のNHK BSプレミアムの映画は、ロマン・ポランスキー監督、ナスターシャ・キンスキー主演の『テス』(79)。図らずも、先日、父のクラウスが怪演を見せた『殺しが静かにやって来る』(68)を見たばかりなので、何だか妙な感じがする。

 以前『20世紀の映画』『アカデミー賞のすべて』とというムック本でこの映画について書いたことがあった。





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『アナと世界の終わり』

2019-04-25 08:26:52 | 新作映画を見てみた


 クリスマスを迎えたイギリスの田舎町に突如ゾンビが出現。冴えない日常を送る高校生のアナは、日頃のうっ憤を晴らすかのように、仲間たちと共にゾンビに立ち向かっていく。

 闘いの最中に、本格的なミュージカルさながらに、彼らが歌うシーンが挿入されるという、青春コメディとミュージカルとゾンビを融合させた珍品。常々、ホラーとコメディは紙一重だと思っていたが、また新たな切り口のゾンビ映画が現れた。

 もともとゾンビは欧米のものだが、最近は日本でも、ゾンビ映画の製作を題材にした『キツツキと雨』(12)『カメラを止めるな!』(18)といった変化球物、あるいは本格物の『アイアムアヒーロー』(16)などが作られている。

 なぜゾンビという題材はこうも映像作家たちを虜にするのか、と考えてみると、比較的低予算で作れ、メーキャップに凝るなど“遊び心”も発揮できる。何より非日常が描け、ゾンビをいくら“退治”しても殺人にはならないから、激しいバイオレンス描写も許される。また、作り方によっては隠喩やメッセージを込めることもできるなど、いろいろな理由があるだろう。

 その意味では、この映画もゾンビに仮託した青春映画ということもできるのだが、どうせここまで羽目を外したのだから、ゾンビたちにも歌わせてしまえばよかったのに…という気もした。
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