『大いなる男たち』(69)(2011.9.4.)
中学生だった1974年にテレビで見て以来、実に久しぶりの再見になった。この映画の原題は「THE UNDEFEATED」だから、直訳すれば“敗れざる者”なのだが、邦題は何故か『大いなる男たち』。「大いなる~」と付けられた映画はたくさんあるから結構紛らわしい。遺産、決闘、幻影、砲火、別れ、野望、勇者。邦画では、旅路、驀進といったところでしょうか。
元北軍のジョン・ウェインと元南軍のロック・ハドソンが、最初は対立しながら次第に友情を感じるようになるというのは西部劇の王道パターン。ところが、南北戦争とメキシコ革命を交差させた壮大なスペクタクルになるはずが、西部劇とホームドラマを混ぜ合わせたような中途半端な作りになってしまっていたのが残念だった。
これは、監督のアンドリュー・V・マクラグレンが、師匠のジョン・フォードが持っていたような、押しの強さや力強さに欠けるところがあるからなのか。とは言え、底抜けに青い空、3000頭の馬を運ぶシーンなどは、もちろんCGではなく実景を映しているのでさすがに見応えがあった。
ベン・ジョンソン、ハリー・ケリー・ジュニア、ブルース・キャボット、ロイヤル・ダーノ、ダブ・テイラーなど名脇役が活躍するのもうれしかった。中でも猫をかわいがる料理人を演じたテイラーが傑作。マッカートニーという役名だったからアイリッシュ系ということだったのかな。ポールみたいに。
中学生だった1974年にテレビで見て以来、実に久しぶりの再見になった。この映画の原題は「THE UNDEFEATED」だから、直訳すれば“敗れざる者”なのだが、邦題は何故か『大いなる男たち』。「大いなる~」と付けられた映画はたくさんあるから結構紛らわしい。遺産、決闘、幻影、砲火、別れ、野望、勇者。邦画では、旅路、驀進といったところでしょうか。
元北軍のジョン・ウェインと元南軍のロック・ハドソンが、最初は対立しながら次第に友情を感じるようになるというのは西部劇の王道パターン。ところが、南北戦争とメキシコ革命を交差させた壮大なスペクタクルになるはずが、西部劇とホームドラマを混ぜ合わせたような中途半端な作りになってしまっていたのが残念だった。
これは、監督のアンドリュー・V・マクラグレンが、師匠のジョン・フォードが持っていたような、押しの強さや力強さに欠けるところがあるからなのか。とは言え、底抜けに青い空、3000頭の馬を運ぶシーンなどは、もちろんCGではなく実景を映しているのでさすがに見応えがあった。
ベン・ジョンソン、ハリー・ケリー・ジュニア、ブルース・キャボット、ロイヤル・ダーノ、ダブ・テイラーなど名脇役が活躍するのもうれしかった。中でも猫をかわいがる料理人を演じたテイラーが傑作。マッカートニーという役名だったからアイリッシュ系ということだったのかな。ポールみたいに。