田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』

2019-09-16 18:23:09 | 男はつらいよ

『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』(73)(1980.5.9.ゴールデン洋画劇場)

 こんなにも人の心を平和にし、楽しくさせ、ほのぼのとさせるこのシリーズは、日本映画の中でも特別なものに値する。話の中心は、毎回寅さんが恋して失恋するだけなのだが、その中に、周囲の人々やマドンナのドラマといったさまざまなエピソードを加えて、一作一作を全く飽きることなく見せる。

 今回のリリー(浅丘ルリ子)との恋の間にも、旅芸人や行商人の哀感や、北海道の酪農一家の様子(織本順吉好演)、地方から出てきた若い労働者の恋などを巧みに描き込んでいる。たとえマンネリと言われようが、まだまだ作り続けてほしい。このシリーズを見て気持ちが明るくなる人がたくさんいるのだろうから。

 松村達雄のおいちゃんもなかなか良かったが、例の「ばかだねえ」のセリフは、やっぱり森川信が最高だった。

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【ほぼ週刊映画コラム】『記憶にございません!』

2019-09-16 10:10:19 | ほぼ週刊映画コラム

エンタメOVOに連載中の
『ほぼ週刊映画コラム』

今週は
悪徳総理が普通のおじさんになったら
『記憶にございません!』

詳細はこちら↓
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/column/week-movie-c/1200042

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『男はつらいよ 寅次郎夢枕』

2019-09-16 10:07:03 | 男はつらいよ

『男はつらいよ 寅次郎夢枕』(72)(2005.9.11.) 髪結いの亭主になれたかもしれない寅

 『男はつらいよ 寅次郎夢枕』を再見。渥美清が結構はしゃいで見える一作。幼なじみがマドンナというのは第1作をはじめ、結構あるのだが、寅さんが惚れられるというのは初めてのパターンだったのではないか。八千草薫がかわいい。

 それから「てめえ、さしずめインテリだな」という名セリフは、ひょっとして東大卒の山田洋次が自身に向けた皮肉なのかなと思った。

『男はつらいよ 寅次郎夢枕』の亀戸天神
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/eb01476fc3dbfb89dec0a3e035eefacf

 

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『男はつらいよ 奮闘篇』

2019-09-16 07:01:51 | 男はつらいよ

『男はつらいよ 奮闘篇』(71)(2005.8.21.) 寅は保護者になれるのか?

 BSの寅さん全作放送。シリーズ第7作。津軽訛りでやや頭が弱い少女花子(榊原るみ)に捧げる寅の純情を描いた『男はつらいよ 奮闘篇』を再見。

 今は亡き森川信、ミヤコ蝶々の名演、まだまだやんちゃな寅、かわいらしいさくらの姿が懐かしく甦る。マドンナはとにかくかわいい榊原るみ、脇役に犬塚弘、田中邦衛、そして柳家小さん。山田洋次の「学校」シリーズの萌芽がここにある。それにしても、もう34年も前なのか…。

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