去年の東京オリンピックの際にまとめたもの。
オリンピック記録映画
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/182a7c09eca1cb94cfc2054752351e46
オリンピック関連映画
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/994912292609409c559bb5ec0307071f
去年の東京オリンピックの際にまとめたもの。
オリンピック記録映画
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オリンピック関連映画
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『HERO 英雄』(02)(2004.10.14.日曜洋画劇場)
「日曜洋画劇場」淀川長治風解説第3弾。
はい、いかがでしたか。何とも不思議な不思議な映画でしたね。
この映画を監督したチャン・イーモウは『紅いコーリャン』(87)『菊豆』(90)『紅夢』(91)…。いい映画をたくさん撮ってきましたねえ。だから期待も大きかった。けれども世界的に注目されて、ハリウッドからも注目されて、はい、映画の作り方が変わってしまいました。悪い意味での大作主義になってしまいました。
それがこの映画にも出ています。ワイヤアクション、使い過ぎですねえ。サービスのつもりでしょうか。スローモーションもそうですねえ。テンポがころころ変わって見ていて疲れますねえ。落ち着きませんねえ。これではまるで漫画です。
それから、ストーリーは『羅生門』(50)、群集シーンも黒澤(くろざわ)明の影響を受けておりますけど、これも消化不良です。まあ、ここまでくるとあきれますねえ。あきれかえってもう笑っちゃいますねえ。
今、お金がかかった大作見てますと、みんなアクションが同じに見えます。なんでもCG、CG、ワイヤ、ワーヤ…、もうお腹いっぱいです。はい、ハリウッドをはじめ、皆もう一度、映画とは何か、アクションとは何か、原点に帰って考え直すべきだと思います。
はい、今回はちょっと厳しいこと言いました。もう時間きました。それでは次回をご期待下さい。サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ。
淀川さんは「日曜洋画劇場」の解説の時は、あまり映画をけなさなかったけれど、本来は結構厳しい人で、辛口でもあったから、これを見たらさすがに憤慨したのではないかと。関係ないけど黒澤のことは“くろざわ”と言っていた。
さて 『少林寺』シリーズの頃は、リー・リン・チェイだったジェット・リーは、以前からナインティナインの岡村に似といるなあと思っていたが、今回トニー・レオンは中田カフス似ではないかと…。だからこの映画も何か変な感じがしたのかな。マギー・チャンはなかなかええ女ですわ。
2008年の北京オリンピックに続いて、今回も映画監督の張芸謀(チャン・イーモウ)が開会式の総監督を担当した。去年の東京オリンピックよりは、ずっとましな感じがしたが、何でまた「イマジン」なんだと。そこは疑問に思った。彼の映画でメモが残っていたものを幾つか。
『活きる』(94)(2008.7.31.)
1940年代からの内戦、文革を経て、現代に到る、中国の激動の近代を背景に、影絵師一家の変転が描かれる。国家の体制によって次々と一家を襲う不幸のつるべ打ちは、見ていてやるせないのだが、力強い映像に引き付けられて、それでも人間は生きていくという、たくましさを感じさせられた。
グォ・ヨウのダメ親父ぶりがなんともいい。チャン・イーモウは、やはりこういう映画でこそ力を発揮する。ハリウッドに行くべきではなかった。
『初恋のきた道』(99)
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/7b337edc3272a2984bc6afb915ff6c7c
『グレート・ウォール』(16)
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『ナイル殺人事件』(78)(1979.6.28.自由が丘武蔵野推理劇場.併映は『サイレント・ムービー』)
『オリエント急行殺人事件』(74)は列車内だったが、今回は豪華客船が舞台。雑多な出演者の中でも、特にエルキュール・ポワロ役のピーター・ユスチノフと友人役のデビッド・ニーブン、いかにも病的なミア・ファローが好演を見せる。また、新人のサイモン・マッコーキンデールは今後に期待を抱かせるものがあった。
監督は『タワーリング・インフェルノ』(74)のジョン・ギラーミン、脚本はアンソニー・シェーファー、音楽はニーノ・ロータ。ピラミッドなどの見事な撮影は、さすがのジャック・カーディフ。確かに、宣伝文句通り、結末を知っていたらつまらない映画でしょうな。ラストで「ミステリー・ナイル」(サンディー・オニール)が流れるが、これは日本だけらしい。
【今の一言】と、40数年前の自分はやけに簡単に記している。マッコーキンデールはその後ぱっとせず、すでに亡くなったという。偶然だが、『オリエント急行殺人事件』も名前通りの推理劇場で見たのだった。
さて、近々公開の新版のキャスト表と比較してみると、
エルキュール・ポワロ:ピーター・ユスチノフ→ケネス・ブラナー
リネット:ロイス・チャイルズ→ガル・ガドット
サイモン:サイモン・マッコーキンデイル→アーミー・ハマー
ジャクリーン:ミア・ファロー→エマ・マッキ―
ロザリー:オリビア・ハッセー→レティーシャ・ライト
ルイーズ:ジェーン・バーキン→ローズ・レスリー
スカイラ―:ベティ・デイビス→ジェニファー・ソーンダース
バワーズ:マギー・スミス→ドーン・フレンチ
アンドリュー:ジョージ・ケネディ→アリ・ファザル
サロメ:アンジェラ・ランズベリー→ソフィー・オコネドー
ベスナー:ジャック・ウォーデン→ラッセル・ブランド
となる。ニーブンが演じたレイス大佐がいなくなっているが、新たな登場人物もいるようだ。
『MOVIE』マリリン・モンロー
(2007.5.)
『銀幕のいけにえたち ハリウッド不滅のボディ&ソウル』アレグサンダー・ウォーカー(80)フィルムアート社
『監督ハワード・ホークス映画を語る』(86)青土社
『マリリン・モンロー』亀井俊介(87)岩波新書
『マリリン』グロリア・スタイネム/ジョージ・パリス(87)草思社
『ビリー・ワイルダー自作自伝』ヘルムート・カラゼク(96)文藝春秋
『聖林輪舞 セルロイドのアメリカ近代史』島田荘司(00)徳間文庫
『追憶マリリン・モンロー』井上篤夫(01)集英社文庫
『アメリカでいちばん美しい人 マリリン・モンローの文化史』亀井俊介(04)岩波書店
『マリリン・モンロー大研究』まつもとよしお(06)文芸社
『究極のマリリン・モンロー』井上篤夫(06)Soft Bank Creative
『PLAYBOY日本版 2006.7. 総力特集マリリン・モンロー』(06)集英社
『王になろうとした男 ジョン・ヒューストン』(06)清流出版
『MOVIE』ジョン・ウェイン
(2007.6.)
『世界の映画作家16 西部劇の作家たち』(72)キネマ旬報社
『シネアルバム33 ジョン・ウェイン』増淵健/三谷宏次(74)芳賀書店
『インタビュー ジョン・フォード 全生涯・全作品』ピーター・ボグダノビッチ/高橋千尋訳(78)九藝出版
『映画宝庫7 さらば西部劇』(78)芳賀書店
『ジョン・ウェインはなぜ死んだか』広瀬隆(82)文藝春秋
『ムービーランドの子守唄 いつか見たジョン・ウェイン』大林宣彦(84)ケイブンシャ文庫
『ジョン・フォードを読む』リンゼー・アンダーソン/高橋千尋訳(84)フィルムアート社
『ジョン・フォード伝』ダン・フォード/高橋千尋訳(87)文藝春秋
『DUKE ジョン・ウェイン』ドナルド・シェパード/ロバート・スラッツァー、デイヴ・グレイソン/高橋千尋訳(89)近代映画社
『モニュメント・ヴァレーの消灯ラッパ』原川順男(04)かんぽうサービス
『JOHN WAYNE:THE MAN BEHIND THE MYTH』(85)MICHAEL MUNN
『THE COMPLETE FILM OF JOHN WAYNE』(00)BORIS ZMIJEWSKY, STEVEN zmijewsky, MARK RICCI
『MOVIE』ポール・ニューマン
(2007.9)
『ポールとジョアン-ポール・ニューマン夫妻の仕事と生活』ジョー モレラ、エドワード・Z. エプスタイン/相原 真理子(訳)(90)早川書房
『シネアルバム 20 ポール・ニューマン-孤独な彷徨とロマン』三谷 宏次/梶原和男 (80)芳賀書店
『ポール・ニューマン』エレナ ウーマノ/川口 敦子(訳)(89)近代映画社
『PAUL NEWMAN』DANIEL O'BRIEN(05)
次の本の準備のため、男優たちの自伝など資料を神保町ほかで購入。
(2008.11.28.)
『西部劇読本 映画の友10月臨時増刊号』(60)映画の友社
『続西部劇読本 映画の友5月臨時増刊号』(61)映画の友社
『汚れた顔の天使 ジェームズ・キャグニー自伝』「Cagney by Cagney」ジェームズ・キャグニー (訳)山田宏一、宇田川幸洋(76)出帆社)
『マックイーン-最後のヒーロー』「McQueen」ウィリアム・F・ノーラン(訳)高橋千尋(85)早川書房
『カーク・ダグラス自伝-くず屋の息子』(上下巻)「The Ragman's Son」カーク・ダグラス(訳)金丸美南子(89)早川書房
『ハリウッド・ガイズ』PLAYBOY Interview Special(98)集英社
『世界の映画ロケ地事典』トニー・リーヴス/斎藤敦子(訳)(04)晶文社
(2004.8.24.)
いかにも晶文社らしい分厚い趣味の本ではあるが、資料的な価値もあるので(装丁は和田誠さんだし)、この際、思い切って購入しようかとも思うのだが…。何しろ約8千円という値段には、さすがに二の足を踏まされる。
と言いながら結局購入。以下のページを書くときなどで大いに役立った。
『図書館映画と映画文献』飯島朋子(近代文芸社)
(2005.2.21.)
ありがたくも続けて原稿依頼あり。今度は『映画に出てくる図書館』、頑張りましょう。参考文献は飯島朋子著『図書館映画と映画文献』。いゃあ、世の中には本当にとんでもないことを調べている人がいるものだと感心する。
『私のハリウッド交遊録 映画スター25人の肖像』ピーター・ボグダノヴィッチ(エスクアイアマガジン ジャパン)
(2008.8.20.)
資料として使うため大枚4500円をはたいて購入。重いしかさばるので持ち歩けずに困る。上下巻にするとか、何かほかに手はなかったのか…。