こんにちは。
昨日からなんとなく
和調が一つのテーマになってきました。
漢学の大家である安岡正篤(やすおか まさひろ)から
インスパイアで書いてみますね。
まずはリアルタイムの話から
◆仕事を誘ってくる人々
生命保険営業をしていると、いろんな人に出会います。
こちらから会う人もいれば、
むこうから寄ってくる人もいます。
最近また多くなってきているのが
『一緒に仕事をやりませんか?』という
サイドビジネスのお誘いです。
『あなたならすぐに収入が上げられます
』
私に限らず、生命保険営業にはこういう誘いが多いのです。
・多くの人脈がある
・営業スキルを持っている
・行動力がある
このような部分から狙われる?のでしょう。
◆職業には上下なし
私は就職指導をしてきた関係もありますので
どのような職業にも
基本的には一定の差別なく公平に理解を示しております。
職業には上下差別はないというスタンスです。
ただし私には
『仕事に携わる人についての判断ルール』を
大切にしています。それが
安岡正篤のルールです。
ご紹介しましょう。
◆いわゆる人造り、国造りについて
昔から職業に貴賎なしと申します。
しかしだからといって
職業が内容・価値まで同一であるとは決して言えないのであります。
職業には二つの意義がある。
一つは人間はその職業を通じて生活し収入を得る。
一つはそれを通じて世のため人のために役立ってゆくものである。
従って世のため人のために役立つ意義・効果の偉大なるものほど貴い職業。
そういう意味における内容が何もないとすれば
いかに生活が豊かに出来てもこれは賎しい職業と言わねばならん。
同時にそれに従事するのは人間であります。
いかに貴い職業でも人によって賎しくなる。
たとえ賎しい職業でも、人によっていくらでも貴くすることができるのだ。
↑
PHP文庫「日本の伝統精神」安岡正篤より要約。
◆たとえ〇〇の職業であっても
安岡正篤が東洋・日本の伝統文化からこのように思い至ったのと同じく
西洋でも同じような考え方があります。
1960年代のパリで
高級娼婦の売春宿の経営者だったマダム・クロードの告白から
↓
私たちは何をしてもきちんと行えば、そして一番なら、
たとえどんな不名誉な職業であっても、
価値を下げることにはならないのです。
娘たち(※売春婦の意味)が大金を受けるということは、
その分だけお客たちに喜びを与えて、
仕事を正当化しなくてはいけないのです。
↑
「マダム・クロード 愛の法則」
クロード・グリュデ:伊藤緋紗子訳 知恵の森文庫2001年より
◆人が基準のフィルターになる
職業には上下の差別はない。しかしその職業についている人によって
職業のフィルターがかけられてしまう。
これが「人が基準のフィルター」ということです。
最近会う人に私が説明している表現ですが
「もしあなたが天使
であるのなら」
「私はあなたが毒薬を勧めてきても飲んでみるよ!」
「もしあなたが悪魔
であるのなら」
「私はあなたが特効薬を勧めてきても絶対に飲まないよ!」
◆貧者の一灯、人間の見極めこそ
神社の神様だってお賽銭を投げ入れた人間を見極めるものだ。
「たとえ1円でも、自分で稼いだお金を賽銭に入れたなら」
「その願いはかなえてみよう」
「たとえ100万円でも、他人から盗んだお金を賽銭に入れたなら」
「その願いはかなうまい」
貧者の一灯こそ不変の真理なのでしょう。
◆人の見極めはしかし難しいもの
しかし人を本当に見極めることは難しいものです。
安岡正篤のような人物であっても最晩年には
怪しい自称後継者が複数出入りしていたとも言われています。
常に人を見極めて、人によって判断をしていくことが
仕事ではポイントになるかなと思うこのごろです。
「儲かるサイドビジネス」
の中身を理解するよりも
「その話を持ちかけてくる人物」
を理解することが
一番儲かること
なのかもしれません。
人間観察の大切さ、ということですね。
それでは
昨日からなんとなく
和調が一つのテーマになってきました。
漢学の大家である安岡正篤(やすおか まさひろ)から
インスパイアで書いてみますね。
まずはリアルタイムの話から
◆仕事を誘ってくる人々
生命保険営業をしていると、いろんな人に出会います。
こちらから会う人もいれば、
むこうから寄ってくる人もいます。
最近また多くなってきているのが
『一緒に仕事をやりませんか?』という
サイドビジネスのお誘いです。
『あなたならすぐに収入が上げられます

私に限らず、生命保険営業にはこういう誘いが多いのです。
・多くの人脈がある
・営業スキルを持っている
・行動力がある
このような部分から狙われる?のでしょう。
◆職業には上下なし
私は就職指導をしてきた関係もありますので
どのような職業にも
基本的には一定の差別なく公平に理解を示しております。
職業には上下差別はないというスタンスです。
ただし私には
『仕事に携わる人についての判断ルール』を
大切にしています。それが
安岡正篤のルールです。
ご紹介しましょう。
◆いわゆる人造り、国造りについて
昔から職業に貴賎なしと申します。
しかしだからといって
職業が内容・価値まで同一であるとは決して言えないのであります。
職業には二つの意義がある。
一つは人間はその職業を通じて生活し収入を得る。
一つはそれを通じて世のため人のために役立ってゆくものである。
従って世のため人のために役立つ意義・効果の偉大なるものほど貴い職業。
そういう意味における内容が何もないとすれば
いかに生活が豊かに出来てもこれは賎しい職業と言わねばならん。
同時にそれに従事するのは人間であります。
いかに貴い職業でも人によって賎しくなる。
たとえ賎しい職業でも、人によっていくらでも貴くすることができるのだ。
↑
PHP文庫「日本の伝統精神」安岡正篤より要約。
◆たとえ〇〇の職業であっても
安岡正篤が東洋・日本の伝統文化からこのように思い至ったのと同じく
西洋でも同じような考え方があります。
1960年代のパリで
高級娼婦の売春宿の経営者だったマダム・クロードの告白から
↓
私たちは何をしてもきちんと行えば、そして一番なら、
たとえどんな不名誉な職業であっても、
価値を下げることにはならないのです。
娘たち(※売春婦の意味)が大金を受けるということは、
その分だけお客たちに喜びを与えて、
仕事を正当化しなくてはいけないのです。
↑
「マダム・クロード 愛の法則」
クロード・グリュデ:伊藤緋紗子訳 知恵の森文庫2001年より
◆人が基準のフィルターになる
職業には上下の差別はない。しかしその職業についている人によって
職業のフィルターがかけられてしまう。
これが「人が基準のフィルター」ということです。
最近会う人に私が説明している表現ですが
「もしあなたが天使

「私はあなたが毒薬を勧めてきても飲んでみるよ!」
「もしあなたが悪魔

「私はあなたが特効薬を勧めてきても絶対に飲まないよ!」
◆貧者の一灯、人間の見極めこそ
神社の神様だってお賽銭を投げ入れた人間を見極めるものだ。
「たとえ1円でも、自分で稼いだお金を賽銭に入れたなら」
「その願いはかなえてみよう」
「たとえ100万円でも、他人から盗んだお金を賽銭に入れたなら」
「その願いはかなうまい」
貧者の一灯こそ不変の真理なのでしょう。
◆人の見極めはしかし難しいもの
しかし人を本当に見極めることは難しいものです。
安岡正篤のような人物であっても最晩年には
怪しい自称後継者が複数出入りしていたとも言われています。
常に人を見極めて、人によって判断をしていくことが
仕事ではポイントになるかなと思うこのごろです。
「儲かるサイドビジネス」
の中身を理解するよりも
「その話を持ちかけてくる人物」
を理解することが
一番儲かること

人間観察の大切さ、ということですね。
それでは
