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師匠を慕っても、自分は決して見失うな!◆幸之助と加藤大観

2010-06-18 09:07:44 | 日記
こんにちは。

16日(水曜日)のブログで紹介した男性は
どうも「何かの勧誘」をしているようです。

「オレを信じろ」というマインドコントロール系の
危険な勧誘であれば、どうやって対処したらいいかな?
ということからインスパイアです。


社会人で、時々見かけますが
「特定のカリスマ的な師匠(メンター)」
に心酔し
「その人の主張の受け売り『だけ』している」
というケースにも共通する内容でいきます。



◆松下幸之助と加藤大観(大将と軍師)


松下幸之助には軍師のような存在が複数いました。
加藤大観もその一人です。

僧侶である大観に、松下幸之助は
いろいろな悩み・相談を持ちかけました。


ところが不思議なことに松下幸之助は
言われたアドバイスと真逆の決断をしました。



加藤先生にいろいろ相談はするのだが
結局は先生のおっしゃることの
正反対ばかり実践してきたものだ。

先生が「右にいきなはれ」といえば
実際は「左に」

先生が「やめなはれ」
実際は「よし、やってみよう」

なぜ松下幸之助は反対のことをやり続けたか?


◆大将は全部、軍師のいいなりになってはならない。


加藤先生は軍師や。
尊敬しているし、かならず先生に相談はする。

しかし私は先生の意見を尊重し、その上で自分で考えて
結果として先生の意見とは違う方向に向かったものだ。


なぜなら先生は軍師であるが、私は大将なのだ。
大将が軍師の言いなりであれば、それは大将ではない。


◆大将とは、自分ですべての責任を負う存在。


このエピソードの私の読み解きです。

加藤大観は軍師という立場で、大将の松下幸之助にだけ
意見を述べる責任(役割)を負っています。

ところが松下幸之助の立場は大将なので
会社の従業員すべてに責任(役割)を負っています。


つまり大将とは
『他人に責任転嫁できない「自分自身の判断力」』
を発揮しなければならない責任と役割がある立場でもあるのです。


◆まずは『師匠』に、つぎに『自分』が判断する。


松下は軍師に相談をしていました。
自分だけの判断は独断や限界があるものです。


1.
自分では正しい判断だと思うが
軍師にも必ず相談してみる。


2.
違う意見が出てくる場合がある。
そこから客観的な見方ができあがる。


3.
そこではじめて
もう一度自分の意見を考え抜いて
結論をだすと良い。


◆大将とは自分自身のことにほかならない。


師匠がいるということは大切なことですね。
メンターがいること、支えあう仲間がいることも大切ですよ。


ところが最終的には
『人生の主人公は自分自身』なので
『自分自身が大将の役割』を果たさないといけません。


師匠、メンター、仲間といえども

彼らはあなたの人生にすべて責任を負うものではありません。
リアルで難しいのが現実の人間関係でもあります。



一番重要な優先順位を考えたら、個人の人生戦略は
軍師よりも大将の判断力にかかっていると思います。
つまり
『自分自身がすべての判断の源泉』
になることが必要ですよね。




◆自己啓発系・特定のビジネス系における注意ポイント


〇〇がすばらしい。これが一番。と師匠が言っている。

ではあなたは
『師匠のコピー』なのか『あなたそのもの』なのか?
あなたは自分の人生の軍師なのか大将なのか?


大将としての判断ができていない人たちであれば
少なくとも本物ではないと私は思います。


スピリチュアル系の大御所でもある教育哲学者
ルドルフ・シュタイナーの金言を最後に紹介しますね。


神秘修行者は、師に導かれても
決してその師の個人的な崇拝者、いいなりになってはならない。

「師の語る真実にのみ忠実」であるように。
(危険な個人崇拝への戒め)


では。



※補足

学校教育の現場において、この論理は使わないでね。
『先生の言うことは聞かないほうがいい』
というではないのです。この論理は社会人同士に限ります。

シュタイナーもこの点で注意喚起してます。

(基礎教育の段階では基本的に)
先生を尊敬し、尊敬(畏敬)を前提に先生の言うことには
従うことを学ばせよ。