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石橋正二郎のチャレンジ精神◆ブリジストン◆読売新聞連載「就活ON」

2010-11-02 08:36:24 | 日記
毎週恒例で
読売新聞火曜日連載の「就活ON」から
インスパイアのブログです

本日の紙面にブリジストン人事部長の紹介記事がありました。
(連載記事【人事の眼】)
そこからいきます。


◆壁を乗り越える情熱を

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壁にぶちあたっても乗り越える精神力やチャレンジ精神を持った人と一緒に働きたいと考えています。
(中略)
海外事業に限らず、情熱、チャレンジ精神はビジネスのすべての源泉です。情熱を持って仕事をする人の周りには、人も情報もついてきます。採用では、このほか、論理的は思考力や洞察力、行動力、協調性を重視しています。

※※※※※※
読売新聞「就活ON」2010年11月2日より
ブリジストン人事部長 大塚高史さん


ブリジストンは有名なタイヤメーカーです。
同年代の友人(早稲田大学卒)で、ブリジストンに入社して、現在、東欧駐在の男がいますので昔からこの会社のことは知っていました。

人事部長のいうチャレンジ精神の原点をブリジストンの発祥からひも解くと、具体的なイメージがつかめると思いますので紹介しますね。


◆久留米の町の仕立て屋の息子

その息子は18歳の時、家業の仕立屋を継がずに足袋作りを決断します。

※※※

久留米町は木綿の産地、久留米絣や足袋の産地である。原料は豊富である。それに仕立屋の技術は足袋づくりにすぐに役に立つし、今、使っている職人も使える。

サービス業の仕立屋から、製造業の足袋屋へ。彼は反対を押し切った。

※※※
邑井操「決断の法則」1984年。
知的生き方文庫より以下抜粋も同様。


当時、各地に競合他社がひしめく足袋の製造販売で、
彼は一つのひらめきを得ました。

久留米から東京に出て市内電車に乗ったとき
距離に関わらず料金が均一だったことにハッとしました。

「足袋を均一料金で販売すればいい!」


◆ひらめきは誰も気がつかないところにある。


当時の足袋はサイズや生地によって値段がばらばらで
さらに代理店割引や小売店割引などで販売が複雑になっていました。

東京に住んでいたら、電車に乗れば市内均一料金であることが
だれでも知っていたはずです。彼だけがそれを足袋の販売体系と
結びつけてひらめきを得たことになります。

大正3年9月1日。「アサヒ足袋」の全品均一販売をはじめて
突如全国のトップに立ちました。


※※※※※※

彼はこの成功に甘んじず、つぎの独創を生み出していった。それが「地下足袋」だった。鉱山や土木工事に働く人々は当時、手甲、きゃはん、わらじという労働姿だった。

彼はわらじの中に履かれた足袋のつくろいを鋭い目で見逃さなかった。
「わらじにかわる長持ちのする履物はできないだろうか?」


・・・そうだ。
今までの足袋の底にゴムを縫いつけよう。そうすれば足袋をはいたうえのわらじをはく手間も省ける。

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◆足元からゴムへ


大正11年。アメリカ製のテニス靴を購入して、これに足袋を組み合わせるための、
布とゴムを接着する技術を開発し、その後「地下足袋」が誕生しました。

生産は需要に追いつかず、彼は一躍新富豪の地位を確立し
昭和6年。ブリジストン・タイヤを設立しました。



ブリジストンのチャレンジ精神ということを具体的にひも解くと

仕立屋→足袋→地下足袋→ゴムと

どんどん新しい分野に挑戦してきた背景があることがわかります。
ブリジストン・タイヤはその後
自動車タイヤの国産化を目指していきました。


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地下足袋、ゴム靴の縁で結ばれたゴムというまたしても新しい分野に分け入っていったこの青年の名前は、すでにおわかりであろう。石橋正二郎である。

「もっといいものはないか」
を目指した彼の独創性こそ、大発展の原動力なのである。

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◆タイヤメーカーだからタイヤを作るのではない


就活の企業研究で、よく調べて欲しい部分に
「その企業はその事業をなぜ立ち上げたのか?」
ということがあります。

タイヤメーカーだから
タイヤを作っているんだ、という結果論の認識で見てしまうと
意味がありません。

「もっといいものはないか」という発想をした結果、
「現在ではタイヤをあつかっている」ということですから

将来は
タイヤ以外の新しい分野で、もっといいものを目指すのが
石橋(ブリッジ(橋)とストーン(石)の造語:ブリジストン)遺伝子です。


◆どこの企業もチャレンジ発展を目指している


ブリジストンを例にしましたが、どこの企業であっても
今の事業はあくまで今の事業であり、完成されたものではないと考えよう。

チャレンジ精神で新しい価値創造をめざす企業には
未来があります。現状維持でよしとする企業は衰退していきます。


就活生はできるだけ、未来創造をめざす会社に入ることが
自分自身とその会社と日本の発展になるものと思いますので


石橋を叩いて渡る(慎重に・リアルに)ことと同時に
夢や希望を未来にストーンと託せる企業選択・キャリア形成を
お願いしますね

では。