おはようございます。
文化の日に発表された
2010年秋の叙勲で
元法政大学総長の清成忠男先生(77)が
瑞宝大綬章を叙勲されました。
私学教育の振興に尽力した、という理由ですが
就活関係者、キャリア教育関係者にとっても
清成先生の叙勲は大変喜ばしく思います。
法政大学関係者や、キャリア教育関係者以外では
『その先生は誰』ということかもしれませんので
書いてみますね。
◆冬の時代を生き抜く条件
※※※※※※
いま、若者にとって最も重要なことは、社会とのかかわりにおいて、将来を見通した基礎的な判断力を身に付けることだと思われる。
進路選択にあたって、何をやりたいかが見つからない若者が多い。
たしかに今日では人生の選択肢は多様であり、入手できる情報量も多い。しかし、逆に総合的に判断する基礎的な能力が不足しているため、どのような方向を選択してよいかがわからないのが現状である。
・・
なぜ若者の判断力の不足が生じているのか。最近では、若者の社会へのかかわり方がずいぶんと変化しているように思われる。
それでは、社会とのつながりを確保するためには、どうすればよいか。
まず、意識して社会に目を向けることだ。それも、社会のなかにおける自己の位置付けを明確にすることが重要だ。
※※※※※※
清成忠男『大淘汰時代の大学・自立・活性化戦略』東洋経済新報社2003年より。
以下、引用は同著より。
清成先生の功績のひとつに、2003年4月に日本ではじめて『法政大学キャリアデザイン学部』の設置に尽力されたことがあげられます。
◆将来のキャリア・チェンジにむけて
※※※※※※
今日では、技術革新やさまざまな要因による社会的な制度の変革などにより、既存のキャリアが一気に陳腐化してしまうことがある。キャリア・チェンジが要求されるのである。それにともない新たな学習が必要になるが、より重要なのは基礎的な対応力である。
すなわち、深い教養と経験に基づいた判断力、洞察力、さまざまな事象を総合して考える総合力などが対応力を形成している。
キャリア教育は学生が主体的に志すものであり、大学はそれを体系的に支援することになる。
※※※※※※
アメリカで実施されている大学生へのキャリア教育を、日本に具体的に根付かせた功績(法政大学キャリアデザイン学部のこと)は立派です。
同学部の発足は2003年。
私が企業から大学に転職した頃と同時期でしたので、私自身にとっても
本格的なキャリア形成の歩みと重なる不思議なタイミングだと思っています。
◆キャリア・チェンジの判断は難しいもの
さて、アメリカの中間選挙では
オバマ政権が掲げた『チェンジ』が転換点を迎えているようです。
アメリカ国家を一つの人格として見ると
・キャリアチェンジした結果、収入や待遇が落ちてしまった
・『転職先』が実はブラック企業だったのではないか
・裏切られたので元の会社に戻りたい
私にはそんな感じにも見えてきます。
キャリア・チェンジした場合、その結果が
上手くいくか、失敗するか、ということは非常に難しいものです。
◆チェンジよりも『チャレンジ』を優先的に
チェンジというのは方向性をただ変えていく、ということですが
チャレンジというのは方向性を自ら見出す、ということでしょう。
現状がうまくいかないからチェンジする、という判断も大切ですが
より積極的でオススメなのは『チャレンジ』のほうではないかと思います。
転職をチェンジだとしたら
就活はチャレンジでいこう。
キャリア・チャレンジということが
新卒のキャリア・デザインの出発点だよ!
ではまた。
文化の日に発表された
2010年秋の叙勲で
元法政大学総長の清成忠男先生(77)が
瑞宝大綬章を叙勲されました。
私学教育の振興に尽力した、という理由ですが
就活関係者、キャリア教育関係者にとっても
清成先生の叙勲は大変喜ばしく思います。
法政大学関係者や、キャリア教育関係者以外では
『その先生は誰』ということかもしれませんので
書いてみますね。
◆冬の時代を生き抜く条件
※※※※※※
いま、若者にとって最も重要なことは、社会とのかかわりにおいて、将来を見通した基礎的な判断力を身に付けることだと思われる。
進路選択にあたって、何をやりたいかが見つからない若者が多い。
たしかに今日では人生の選択肢は多様であり、入手できる情報量も多い。しかし、逆に総合的に判断する基礎的な能力が不足しているため、どのような方向を選択してよいかがわからないのが現状である。
・・
なぜ若者の判断力の不足が生じているのか。最近では、若者の社会へのかかわり方がずいぶんと変化しているように思われる。
それでは、社会とのつながりを確保するためには、どうすればよいか。
まず、意識して社会に目を向けることだ。それも、社会のなかにおける自己の位置付けを明確にすることが重要だ。
※※※※※※
清成忠男『大淘汰時代の大学・自立・活性化戦略』東洋経済新報社2003年より。
以下、引用は同著より。
清成先生の功績のひとつに、2003年4月に日本ではじめて『法政大学キャリアデザイン学部』の設置に尽力されたことがあげられます。
◆将来のキャリア・チェンジにむけて
※※※※※※
今日では、技術革新やさまざまな要因による社会的な制度の変革などにより、既存のキャリアが一気に陳腐化してしまうことがある。キャリア・チェンジが要求されるのである。それにともない新たな学習が必要になるが、より重要なのは基礎的な対応力である。
すなわち、深い教養と経験に基づいた判断力、洞察力、さまざまな事象を総合して考える総合力などが対応力を形成している。
キャリア教育は学生が主体的に志すものであり、大学はそれを体系的に支援することになる。
※※※※※※
アメリカで実施されている大学生へのキャリア教育を、日本に具体的に根付かせた功績(法政大学キャリアデザイン学部のこと)は立派です。
同学部の発足は2003年。
私が企業から大学に転職した頃と同時期でしたので、私自身にとっても
本格的なキャリア形成の歩みと重なる不思議なタイミングだと思っています。
◆キャリア・チェンジの判断は難しいもの
さて、アメリカの中間選挙では
オバマ政権が掲げた『チェンジ』が転換点を迎えているようです。
アメリカ国家を一つの人格として見ると
・キャリアチェンジした結果、収入や待遇が落ちてしまった
・『転職先』が実はブラック企業だったのではないか
・裏切られたので元の会社に戻りたい
私にはそんな感じにも見えてきます。
キャリア・チェンジした場合、その結果が
上手くいくか、失敗するか、ということは非常に難しいものです。
◆チェンジよりも『チャレンジ』を優先的に
チェンジというのは方向性をただ変えていく、ということですが
チャレンジというのは方向性を自ら見出す、ということでしょう。
現状がうまくいかないからチェンジする、という判断も大切ですが
より積極的でオススメなのは『チャレンジ』のほうではないかと思います。
転職をチェンジだとしたら
就活はチャレンジでいこう。
キャリア・チャレンジということが
新卒のキャリア・デザインの出発点だよ!
ではまた。