こんにちは
今日は火曜日です。
読売新聞「就活ON!」の連載日ですので
ここからインスパイアで書きますね。
最近の主要企業のエントリーシート設問例が出ていたので
まとめてみます。
◆どれも自分固有の話
※※※
【基本】
自己PR、志望動機、学生時代に力を入れたこと
【人生を問う】
あなたのこれまでの人生において、最も印象に残っている「決断の場面」を紹介してください。(三井物産)
【着眼点を問う】
あなたのPRを自由に表現してください(A4判の白紙に)。
(タカラトミー)
【チームプレーが得意かどうか】
まわりの人たちを巻き込んで何かを変え、成果をあげた経験(テーマ)を5つ記載してください。(三菱東京UFJ銀行)
※※※
読売新聞「就活ON!」2011.1.11より抜粋
「こういう風に書けば正解」というものはないので
応募者個人の体験・考え方、つまり「人生」を問う設問が
最近の企業エントリーシートの特徴になっているという記事です。
◆体験の数ではなく「考え方」をメインにするんだ。
こういう設問を目の前にして
「難しくて何も書けない・・」という就活生も多いのですが
何事も「考え方」ということがヒントになるかと思います。
我々はだれもが
例えば
鉱山で事故に遭遇して2ヶ月以上も地底に閉じ込められて
その間ずっと希望を抱いて救出に耐えてきた。
というような
特殊な体験談がある訳ではありません。
また、特殊な体験を書けるから
企業応募がどこでも通るとは限りません。
数少ない体験であっても
そこから自分がどのように物事を捕えて
どういう思考と判断力を身につけてきたのかというのが
発想・センスや人柄という
企業側の着眼点になってきますよ。
◆学生時代の体験
学生時代の私の体験から、最近の企業エントリーシート設問に即して
ちょっと書いてみました。
学生時代の経験から学んだこと
↓
私は学生時代、合唱団でマネージャーをしていました。
非常に高名な指揮者が主催するオーケストラと競演することが決まり
団員を招集して練習に参加したある日、団員が半数近く欠席してしまい
指揮者を怒らせてしまいました。
先生から練習中「そんなだらしない団体とはもう競演しない」
といわれてしまいました。競演キャンセルとなったら
多くの関係者に迷惑をかけてしまうのです。
マネージャーとして、なんとかして指揮者の先生に納得して頂き
競演をしたいと考えて何とか打開したいと必死でした。
そういう緊張した状況の中で、先生から
「団員が半分も揃わないから声がちっとも出てないじゃないか!」
と言われた時、私は瞬時の判断で先生に
「高名な偉い先生を目の前にして、もう緊張して声が出せません!」
と言ってみました。その瞬間、先生がびっくりして
「何?いや、そんなに私は偉いわけじゃないんだから・・」
このあと練習の雰囲気が変わり、先生の機嫌も治まって
競演が続行することになりました。
現状をなんとか打開したいと考え、先生の立場を考え、
機転を利かせるタイミングで思い切って発言する勇気を
私はこの時に体験しました。
◆必要になる切り替えしのワザ。
高名な指揮者というのは
山本 直純(やまもと なおずみ:1932 -2002)さん。
生前は、真っ赤なタキシードを着てCMにも出演するタレント指揮者
として非常に有名な方でした。そんな偉い先生の晩年に偶然、
私の所属する合唱団が競演するアルバイトがあったのです。
もし私と同じ立場で学生としてマネージャーをしていて
同じような場面に遭遇し、先生の機嫌を直そうとしたら
みなさんはどんな行動をしようと考えましたか?
先生の言葉を聞いた瞬間に
「ここで切り返さなきゃ、もう競演が危ない」
※
山本先生はテレビに出るほど有名な人でしたから
個性的なキャラクターであることを知っていたのです。
それを計算しての判断でした。
◆学んだことを、さりげなくPR
サークルのマネージャーを経験した人の多くは
体験談を書いた後、そこから
「人をまとめる苦労を実感した」だけで終わりがちになります。
企業が聞きたいのは
その経験から
「どのような判断力を見につけてますか」
「それをどういう風にPRしますか」
なので体験を深堀りして、効果的に相手に伝える内容にしましょう。
機転を効かす能力というのは、私の場合、社会人になってから
営業場面でかなり応用しております。
そう考えるとエントリーシートのPR内容は
その後の仕事能力の芽生えを予感させるものでもあります。
嘘は書かずに、しかししっかり考えて書いてみましょう。
ではまた☆