こんにちは
就活をめぐる企業の動きから紹介します。
今朝の読売新聞から
◆採用面接「4年生の8月」同友会提案
※※※
経済同友会の桜井正光代表幹事は20日、都内で開かれた内外情勢調査会で講演し、大学4年生の4月に始まる面接など企業の採用活動を「4年生の8月ごろに遅らせるべきだ」と主張した。
これに伴い、3年生の10月ごろ始まる会社説明会などは、3年生が期末試験をおおむね終える3月中旬まで遅らせるべきだと述べた。
※※※
読売新聞2011.1.21より
企業の選考活動を遅らせることで
学生に「勉学に振り向ける時間を確保する」
狙いがあるということです。
日本企業の新卒一括採用システムからくる
採用スケジュールの問題も表面化していますね。
ここでちょっと
アメリカの大学生の就活事情を調べてみよう
◆アメリカの大学生の就活
※※※
メアリー:
アメリカでは、新規学卒者のための採用枠※などというものはありません。例えば大卒で22歳の人が、40歳の人と競争することもあります。
つまり、新規学卒者と中途採用者が同じ土俵で競争しなければならないし、それがあたりまえだということです。
※※※
山岸俊男/メアリー・C・ブリントン
「リスクに背を向ける日本人」講談社現代新書 2010年より
※
ハーバードなどの優秀な学生のみ例外あり
アメリカと日本は企業採用の文化が異なるので
どちらのほうが優れたシステムなのかは一概には言えません。
しかし
アメリカの一般大学生が就職するときには
中途採用者と同列に競争しているという事は
知っていてもいいかと思います。
日本の就活より厳しいかもしれません
◆アメリカの就活はウイークタイズの人脈で
前掲書から
※※※
山岸:
(日本人は)家族や親戚、親しい友人、学校の先生など、いわば身内とのつながりを大切にするストロングタイズ(強いつながりの人間関係)をたいせつにしてきた。
一方、ウイークタイズつまり弱い結びつきでつながっている人からは、身近にない新しい情報が得られる可能性が高く、いい就職先についての情報が見つかる可能性が高い。
日本人は身内だからという「安心感」をたいせつにして、それ以外の他者に対する「信頼」を育んでこなかったから、弱い結びつきでできている人間関係を作るのに慣れていない。
※※※
ウイークタイズ(緩やかなつながりの人間関係)を使うことで
『(就職でも転職でも)必要な情報が得られるものだ』
ということがアメリカの就活ではポイントになっているようですね。
◆情報は緩やかな人のつながりから来る
日本の就職氷河期の就職ミスマッチ原因のひとつに
就活生の企業リサーチ不足による応募先の偏りがあげられています。
(新卒求人倍率は1.62倍:2010.3卒)
自分の能力基準にマッチした企業リサーチが的確であれば
新卒の採用内定の確率は上がるかと思います。
『ウイークタイズ』という人脈の活用は
英語を使っているからわかりにくいのですが
要するに
たった一回しか会わないような人でも
いろいろな情報を持っていることがあるから
日本式に
『一期一会という出会いを大切にしよう』
ということで理解してみよう。
★★具体的なアドバイス★★
就職先・求人に関する情報は
いろいろな人が思わぬ情報を持っています。
たとえば会社には取引先が必ず存在します。
取引先の人ほど相手の会社を冷静に観察してます。
これは企業分析の常套手段。
OB訪問してもOBは
自分の会社を一方的に美化するか
個人的な不満があればネガティブな話しかしない。
こういう場合は取引先の会社のOBに
事情を聞いてみるのも役にたちます。
こういう時は、アメリカ人なみに
どんな知らない相手にでも出会って
話を聞いてみる行動力と好奇心があると
必要な情報というのは自然に飛び込んでくるよ。
★★相手への配慮と敬意★★
一期一会の精神は
相手との出会いを大切にすることだから
相手への配慮・敬意とセットでいきましょう。
求人情報のリサーチに関連して。
ではまた。