こんにちは。
前回更新のコメント欄で紹介した話を
改めて紹介しましょう。
テーマは就活の観察力。
企業を見抜くヒントという感じです。
■面接官の靴下が白かった
古い就活本には
“面接官の靴下が白かったので、有名な会社だが受けるのを辞めた”
という話が載っています。
スーツの下に白い靴下というのは服装マナー違反である。
そのような服装をする社員が面接をするような会社は
どんなに有名な会社でも、どこか違和感がある・・・
結局その会社は
経営破綻して他社に合併され、消滅してしまいました。
■1970年代に経営破綻の名門商社・安宅産業
白い靴下の話は、1970年代に経営破綻した
当時の有名な企業で安宅産業という商社の話とされています。
安宅産業の場合は
創業者の長男が会長となって会社を私物化してしまい
勝手なことをやりはじめた結果
経営がおかしくなり破綻してしまったような部分があります。
■会社を私物化する人がいる会社
1970年代の古い話ですが
(安宅産業は1977年に伊藤忠商事に合併されて消滅)
2011年の11月になっても
有名な製紙会社の創業一族の人が会長になって
カジノで製紙会社のお金を何十億円と勝手に借りて
派手に使いまくったというニュースが
経済新聞のトップになったばかりなので
安宅産業の教訓は、まだまだ生きている気がします。
■白い靴下タイプの面接官は
さて、面接官の服装の話。
靴下の色はともかく、たとえば面接官の服装に
“学生への敬意が薄いなぁ”
“常識から外れていそうだな”
と感じたらその場合はちょっと注意しておこう。
学生にも分かりやすい“白い靴下タイプの面接官の服装”
の一例を紹介しよう。
・スーツの靴やベルトが茶色(茶系)の面接官
個人のビジネスファッションでは許されていますが
面接や大事な商談、儀礼的なビジネスシーンでは黒色にするのが
基本的な仕事マナーでもあります。
面接という場面で個人的にカジュアルなファッションの茶色を
靴やベルトに平気で身に付けている面接官の深層心理は
(どちらかといえば)
会社組織より個人プレーを優先するタイプが多い傾向にあるから
ちょっと注意が必要かもね。
■人事部が、いいかげんな仕事に走る会社なら
安宅産業の事例では、会長職にあるトップが
たとえば新入社員の採用にまで
いちいち口を挟むワンマンタイプであったので
人事担当者も自分たちの仕事に“やる気”がなくなって
スーツの下に白い靴下でも平気で履くような
だらけた雰囲気で学生の採用面接をしていたのが
理由だったかもしれません。
★★★
会社のトップの姿勢は、よくも悪くも下の社員に伝わって
その象徴が社員の服装や対応には出てきます。
そういう部分はしっかり観察していこう。
観察力には集中力と直感が武器になります。
★★★
3年生も4年生も観察力を就活で身に付けなきゃ★
ではまたね。