フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

episode2:meet again

2013-08-25 09:16:26 | Weblog
高山病(嘔吐 頭痛)等の症状が出た場合はすぐに下山して下さい。と注意書きにあった薪のように奥から奥から詰め込まれて身動きできない状態で眠った山小屋。朝起きるとといっても午前1時半くらいだけど起きた時頭が痛いというか目の奥が痛く吐き気があった
シェルパ君は眠れなかったと起きてきたしガムシャラ君は貧血を起こしたみたいな顔色だった。アンティークは起き抜けに気分が悪いと3回吐いた。みんな正常な健康状態ではない。それでもパッキングして「高山病じゃないんだ。寝不足だろう」と8合目めざして出発しようとした。そのときアンティークが「この状態では行けない」「下りる」と言い出した。高山病なら下りたら治る。でも下りずにここで待てと携帯の電池も少ないし連絡が取れなくなっても心配だしと様子を見ながら出発を延ばしていた。そしたら少し気分が良くなってきたといって8合目で判断するといってのぼるという。俺たちは御来光に間に合うように登るから8合目で無理だと判断したら7合目まで下りて待てと言って3人で先に出発した。途中でガムシャラ君が気分がわるいから休んでから行くとリタイア。アンティークと行動を共にしてくれと頼んでシェルパ君ととにかく8合目をめざす。8合目で後の二人を待ったが来ない。「もう無理かもしれないな」と二人で話して9合目を目指す。9合目から9合五杓とかなりの急角度の坂を登ったと思ったがそこからがその上を行く急峻なさかだった。しかしかすかに頂上の鳥居が見えるのでそれを目標に乗り越えた。頭痛はまだ治っていないがそれほど酷くない。途中で3回エズク。それでも御来光の10分前に山頂に着いた。寒いのでダウンを着て御来光を見てお鉢巡りをして休憩所で休んでいると土佐弁のおばちゃんがウルサイ。神社前で写真を撮っている。よくみるとガムシャラ君とアンティークじゃないか。3時間ちょっと遅れてはいるが彼らはあきらめずに来たんだと思うと感動が広がった。「よく来れたね」と再会を喜ぶ。もうダメだと思ってたよ。8合目まで来たら気分が治まって行けそうだったから二人でゆっくりゆっくり来たとのこと。じんまもばんばもよう登るやねや。と笑った。それから二人はお鉢巡りに行ったからそのあいだ僕らはメシ食ったり水飲んだりして休憩しながら彼らを待った。4人全員登頂成功。最後は一緒に下山しようぜと。
コメント
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