フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

裸の島をやるなんて

2013-08-03 19:43:04 | Weblog
日照り続きで水場のない「ぐうたら畑」では水を運ぶのが毎日となりました。昨日なんか疲れ果てブログ書くのも忘れていた。雨は一瞬にして田畑を潤すか。まるで映画で見た「裸の島」の殿山泰司になった気分だ。瀬戸内の島に住む一家。夫婦と子供二人の物語で全くといっていいほど台詞のない映画だったけど心に残るいい映画だった。夫婦が作っている島の畑には水がない。船に乗って本土まで水を汲みに言って戻って畑に水をまき作物を育てると言う暮らし。淡々とドキュメンタリータッチで進む画面が妙にリアル感があった。新藤兼人監督の作品の中でも珠玉の一編だろう。あんなに断崖を登ったりはしないけど。水のポリタンクを持って畑の坂を登るのは堪えます。汗はタラタラ落ちてくる。足はガクガク。それでも木が枯れていくのを黙って見てるわけには行かないので歯を食いしばって頑張る。まるで「裸の島」そのものや。と自分では思っている。畑に水を運ぶ時は殿山泰司になりきってブツブツいいながらもせっせと作業に精を出す寡黙な水のみ百姓なんだ。
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