フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

葬儀

2015-06-11 06:59:34 | Weblog
ユミちゃんの葬儀に行って来た。お通夜のときより弔問客が多かった。僕は「晴れててよかった」としか思わなかった。人が死んでも自分は葬儀の時の天気を気にしてる。みんな大なり小なりそう思っている。そう考えると人間の一生なんて大したことないね。誰が死んでも雨か晴れだ。会場の係りの人は時間の進行を気にしてるようでこの人数ならこのタイミングで奉納だなとかビジネスライクに忙しい。会場に頼んだのだろうかせっかくの生け花なのにカーネーションが枯れていた。「使いまわしかよ」ってシェルパ君に言ったら「低温ストックしてるけどここは管理が行き届いてない」とのことだった。アンティークはこのあと日赤にいくのでタクシー呼んでるって行ってた。葬儀はとても索漠と終わった
ように思う。特有のしめやかさがないと思ったのは会場のせいかな。スタッフのせいかな
しっとりとしたユミちゃんらしくなかった。きっちり時間通りに終わってアンティークが出て行く。タクシータクシーと言いながら。正面玄関にユミちゃんを乗せる霊柩車と神主さんを乗せるタクシーが停まっていた。そのタクシーに手をかけてアンティークが乗ろうとしたから「それ神主さんが乗るタクシーで」と言ったら「ええーっ」と「おおボケやってしもうた」と大笑い。「その前の車に乗ったらあんた焼かれるとこヤッタで」とまた葬議場の正面玄関で大笑い。まぁ、オレタチらしいとユミちゃんも笑っているだろうと顔を見合わせた。
コメント
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