みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

7月の日経俳壇より(とことこ、さんざめく、はればれと)

2005年07月31日 | 俳句・短歌
じゃがいもの花とことこと北きつね
(小平 七木田 清助)

さんざめくアルルのカフェの星月夜
(高槻 日下 總一)

はまなすや川はればれと海に入る
(札幌 川島 郁子)

(日経新聞7月31、24俳壇より)

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基本的に美しい風景画が描けそうな俳句が好み。

北きつねの句、「とことこと」という表現、やっぱりいい味出てるし、心和む光景だ。

アルルのカフェの句、ゴッホの絵が元なんですね。「さんざめく」は普段使わないけど、好きな言葉。ゴッホの絵を見事に17文字に濃縮してる。

はまなすの句、漢字変換できず本当は、ここにあるように漢字。選者、黒田杏子氏の談「河口の明るさ。海原のまぶしさ。はまなすの咲く頃の北国の太陽のかがやき。人々の心の晴れやかさ。季節のよろこびが歌い上げられている」、なるほどと思う。とてもいい句。北海道に行ってみたくなる。
コメント
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