いつの日か、こんなふうにピアノ(洋琴)を弾けるといいなぁ。
田辺聖子著 新源氏物語「霧ふかき宇治の恋(上)」より
八の宮は琴を掻き鳴らされたが、さすがにしみじみと心に沁みる音色であった。一つにはこの場所柄にもよるのであろう、琴の音に峰の松風が合奏するかのような・・・。
八の宮は誇りかにお弾きにならない。たどたどしく、忘れたふうにみせられて、風情よろしき曲を一曲ばかり弾かれてやめられる。
写真は「ゆきのした」の花。美しき筆の源流、花にあり。
田辺聖子著 新源氏物語「霧ふかき宇治の恋(上)」より
八の宮は琴を掻き鳴らされたが、さすがにしみじみと心に沁みる音色であった。一つにはこの場所柄にもよるのであろう、琴の音に峰の松風が合奏するかのような・・・。
八の宮は誇りかにお弾きにならない。たどたどしく、忘れたふうにみせられて、風情よろしき曲を一曲ばかり弾かれてやめられる。
写真は「ゆきのした」の花。美しき筆の源流、花にあり。