みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

オルガン付きシンフォニー

2016年02月13日 | ライブ&コンサート
サン=サンースのオルガンシンフォニーを聴いた。
初めて生のパイプオルガンを聴いたのだけど、本当にすごい楽器だと思った。
何と言うか、パイプオルガンの音の存在感に、圧倒されてしまった。

終楽章で鳴り響いたパイプオルガンは、四周を圧して、不動盤石。世界が震えた。まさに神の啓示だった。
百人のオーケストラが束になってかかっても、かなわない、揺るぎなさ、パワー!
多くの人たちが、畏敬の念を覚えるのもよく分かる。。。

もちろんオーケストラもとても楽しめた。
パイプオルガンの大樹に、オーケストラの若木が群れ集い、花開いていた感じ。
縦横無尽なティンパニも印象的だったし、さざ波のようにピアノが入るとところも、ささやかに嬉しかった。
サン=サンースのオルガン付きシンフォニーは、なんとも、豪勢なシンフォニーだった。

パイプオルガンは、ほんとうに、予想をずっと上回って、すごい存在感だったのだけど、
恐らく、この別格の存在感ゆえに、他の偉大な作曲家たちも、シンフォニーやコンチェルと取り入れることを躊躇ったのでは???とも思った。
それを敢えてやってのけた、サン=サーンス、天晴れだと思う。

あと、前半の色彩鮮やかなラベルとドビュッシーも楽しめたし、
アンコールの、フォーレのパバーヌも、楚々していい曲。

思い出に残る、いい演奏会だった!

@愛知芸術文化センター コンサートフォール
(名古屋シンフォニア管弦楽団 指揮:海老原光)



=====
終演後、仲間との話で、昔のオルガンの構造は?の疑問が上がったのだけれども、
音の元になる風は、やはり、人力(ふいご室)で、わっせ、わっせして作っていたんですね!
http://www.music-planet.co.jp/tma/orgkozo.html#anchor459773

電気が発明されるまでは、どこの教会にも、パイプオルガン人夫がいて、荘重なミサの向こうで、わっせ、わっせ労働してたのか・・・。けっこうな重労働だったかも???

クラシック音楽の楽器の中で、実はパイプオルガンだけが、電気に頼っていたか・・・。(やや裏切者?(笑)
いざという時のために、昔ながらの人力で鳴る仕組みも備わっていると嬉しいかも?
(電気は信用できんからな…。)
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