みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

ピアノ会前夜

2014年05月23日 | ピアノ会
いつも、会の後の失敗に打ちひしがれた感想ばかり書いている気がするので、
たまには、本番前の心境も綴っておこうと思う。

・フランス組曲5番のアルマンド
メジューエワの演奏を聴いて、すっかり惚れ込んで、練習を始めたのが半年前。
その頃のたどたどしさを思うと、我ながら、よくぞここまで育ったと思う。
弾き始めの頃は、覚えにくくて、ミスタッチばかりで、なんて弾きにくい曲なんだろう・・・、って嘆いてばかりだったからなあ・・・。

愛らしく、控えめで端正な美しさがいい。
そして、急に不穏で不気味な曲想に変貌するところ、病みつきなのだ。
ゆっくり部分練習しようと思っても、気がついたら、夢中で弾いて、没頭してしまっている。
やれやれ・・・。
テンポ、落として、落ち着いて弾けるだろうか・・・。
しかし、こんなんでいいんだろか???

・悲愴ソナタのアダージョ
ゆっくり弾くことで、よりベートーヴェンの悲愴な心情に共感できる気がする。
憧れと、叶わぬ夢、安らぎ、一抹の諦念が入り混じって、なんて切ない旋律・・・。
そして、なんてロマンチックなんだろう・・・!

・幻想即興曲
ショパンの有名曲の中では、わりと弾き易い曲と言われているけれど、
どうして、なかなか、難しいぞ・・・。黒鍵から落ちてばっかりだし・・・。
とくに、細かい音を強い音で盛り上げていくところ。これは、駄目だ・・・。
前日になって、課題発覚とは・・・!
やれやれ・・・。
とはいえ、この曲も数年ぶりに取り出してきたわりには、よくぞここまで復活したと思う。

昔、レッスンで、中間部のカンタービレのところを、太い音で弾かされて、
その時、雷に撃たれたように、ショパンの音楽、ピアノの持つ可能性の凄さを思い知らされた。
スタインウェイのフルコンの、あの砂金をまぶしたような音で弾くとどんな感じなんだろう?
かなり楽しみなのです。

五月の夢の歌
仲間からのリクエストで、急ごしらえで練習。
1ヶ月で、よく、ここまで修復できたと思う。
今の季節にぴったり。
自然に「歌」を表現すること、三度の濁りの響きを抑えること、意識してきたつもりだけど、
はてさて・・・。
これもスタインウェイのフルコンの極上タッチで弾くと、どんな感じがするのか?かなり楽しみ。

しばし、昼間の仕事の嫌なことも、すっかり忘れて、弾くのに没頭。
会での演奏の出来は、もうどうでもいいや。
もう十分だ。
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