みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

プラド美術館展へ

2006年09月24日 | 絵・写真・美術館
ムリッリョが好きなのだ。それで、一週間前になるけれど、彼女と一緒に大阪市立美術館はプラド美術館展に行ってきた。巨匠の作品がたくさん見られるからだろう、休日の午前の館内はかなり混んでいた。

展示中の前半のスペイン絵画は、時代ごとに展示がされていて、時代の風のようなものを感じる。王様の力が強い時代は、重くて暗い画風になり、権力が弱まってくると、画風は軽く、自由になってゆくなぁ。

お目当てのムリッリョ「エル・エスコルリアルの無原罪の御宿り」は思っていたよりも、大きな絵だった。ムリッリョのやわらかくて、もわもわもわっとした慈愛に満ちた絵を、見ていると、気分も絵のようになってくる。世界がこういう温かなもので満ちるといいのに。文句無しの名画だなぁ。(絵葉書の売れ行きのランキングでも、No.1だったけ?No.2だったけ?)

「貝殻の子供たち」

あと、ベラスケスの品格、エルグレコの神秘も、別格だ。

一人で見るのと違って、相棒がいると、自分では気づかないことを気づかせてくれたり、楽しい展覧会だった。帰ってきて、ネットをぶらぶらしていたら、ここに出ていたスペイン絵画についての示唆深い記述が印象的。

「太陽の光が明るければ、闇は一層暗い」
「徹底した写実性と現実を超えた神秘性という一見相反する2つの要素を併せ持っているところがスペイン絵画の特徴」
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