みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

イーユン・リー「千年の祈り」

2019年01月20日 | 雑記
この1月から3月まで、ラジオ第2の「心を読む」は「歓待する文学」と題した、小野正嗣さんの文学講座で、
3回目にして、かなりお気に入りに。
http://www4.nhk.or.jp/kokorowoyomu/314/

今朝はイーユン・リーの「千年の祈り」がテキスト。
たまたま以前、読んでいたので、とても興味深い。
なんと、この小節は、母語ではない、外国語で綴られていたのか!
不自由な外国語を使うことで、却って物事の本質が語りやすくなる?の説は、なるほどと思う。
例えば、日本語だと、どうも照れて、なかなか言えないけれど・・・。
I want to help people I like.
Your smiles give me energy.
とか・・・。

昨日の舘野泉さんでもそうだったけれど、何か不自由があって、別の何かが開花すると言うことはある。
視覚を失って、聴覚がとても鋭敏になることなど・・・。
なかなか進歩しない英語だけど、粘り強く取り組むモチベーションにはなるなあ。

前回、紹介されていたゼーバルトという作家は、堀江敏行さんの文体を彷彿とさせるような、独特の文体とのこと。
いつか、読んでみたい。
あと、スーザン・ソンタグ・・・。

初回の「歓待」についての話も、心動かされる、目頭が熱くなって、困った。
本当に困っている人に、手を差し伸べるようなこと、できればなあ・・・。
あしながおじさんしてみようか・・・。

上智大学の文学の講義でもされているだろう、こういう興味深い話を、無料で聴けるのは、ありがたい。ちょっと申し訳ないような・・・。
テレビがなくてNHKの受信料は払っていないけれど、ラジオの受信料は払ってもいいと思う。

「互いに会って話すには、長い年月の深い祈りが必ずあったんです。」
「小説を読むことの幸せは、個々の作家の私的言語と我々読者の私的言語が同じ一つの船に乗り合わせて、一緒に川を渡っていくことにこそある。」

本の目利きの人が語っていた「新潮社クレストに外れなし」は、信じられる。
今年は、どんな本と出会えるかな?
心ゆくまでに、読書に耽ってみたい。
楽器の練習がなければなあ・・・。(笑)

千年の祈り (新潮クレスト・ブックス)
クリエーター情報なし
新潮社
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 舘野 泉が語る ピアノと人生 | トップ | ●岸辺にて »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

雑記」カテゴリの最新記事