みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

流麗な本

2008年03月07日 | 雑記
どうも、書に縁があるみたい。
お昼、お気に入りの旅籠屋さんでランチを頂いていたのだけど、ふと見ると、棚に何やら流麗な字で綴られた古い本が置いてあるではないか。ところどころ判読はできて、「雲居に雁が・・・」などと、なんとも奥ゆかしい雰囲気を醸し出している。



たまらず、手にとってみると、大正10年に印刷された「皇帝」という、唐は玄宗皇帝の物語であった。源氏ではなかった。半紙状の紙が重ねられ、柔らかく懐かしい手触り。流麗に綴られた文字。ん~、大正ロマンだ。こういう本で、大好きな川上さんの小説などを、味わうことができたら、さぞかし素敵だろうなと思う。

活字の技術によって、安い価格で大量に本が印刷できるようになった。それはそれで、素晴らしいこと。だけど、こういう、毛筆で綴られた雅な本を前にすると、活字は無味乾燥に感じてしまうな。書体やら本の手触りに徹底的にこだわった本、どこぞの出版社、手がけてくれないかな?(他力本願ではなく、自分がやってみる?一冊10万円で売れるでしょうか?)

発展編。
PCのフォントも、ビスタでメイリオを使うようになって、メイリオを手放せなくなった。メイリオフォントはビスタでなくても使えるから、XPの方、メイリオを試されてはどうでしょう?気持ちよく、ブログの文章作成が進むこと請け合いです。

でも、Macの字は、メイリオの更に上を行く美フォントなのだそうだ。それも随分昔から。さすがはスティーブ・ジョブズ。
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美しい字について思うこと

2008年03月05日 | 芸事全般
少し前、テレビを見ていたら、書道の番組だった。
偉い書家の先生が、すっすっす~と筆を運んでゆく。体全体でリズムに乗って描いてゆく。その様子を見ていると、すべからく、芸というものは、無駄な力を抜いて、脱力して自然であることが、基本であるのだなと思った。
日展で書を眺めても、ゆわゆら揺れる、たゆたう筆の軌跡が、なんとも言えず艶かしく感じたのだった。

ということで、美しい字に惹かれて、ペン字を練習してみたりする。自分の字、もう少し何とかならんのかな?と常日頃思うところでもあったので。

イメージトレーニングとしては、書家の先生のような、脱力して、すっすっす~と書くのを目指そう。(ペン字と書道ではまるで違うかもしれないけど・・・)
ピアノの経験からすると、何回も弾いて、ほとんど無意識で弾けるぐらい曲を手に馴染ませた状態、その状態まで字を書く動作を手に覚えこませれば、勝算はあるのではないか?と思ったりする。

お手本の字を観察していると、ひらがなって、本当に、美しい形をしているなと思う。微妙なふくらみが魅惑的で、本当に見事な造形、オブジェだなあと思う。

そう言えば、眠りに就く前に、字を練習するのは、気分が落ち着いて、気持ちよく眠りに入っていけるような・・・。気のせいかな?

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成長は約束されている

2008年03月02日 | 雑記
家族のこと。
本日のそらみみ家の嬉しいニュースは、親父殿のボリーングである。
数年前、地元の教室に参加してから、じわじわ上達して、本日、ついにノーミス(10投すべてを、ストライクかスペアー)を達成とのこと。
ボーリングでノーミスと言うのはかなり意味があることらしい。スコアも233で自己新記録更新だそうだ。アベレージも200を越えて、ただただ感心するばかり。その運動神経、自分にも受け継がれていればいいのに・・・。
昭和17年生まれ、還暦もとうに過ぎていると言うのに、我が親ながら、天晴れだと思う。

人間、老いて衰えていくこともあるけれど、老いをものともせずに伸びて行く能力もあるんだな。この先、スコアがどこまで伸びるのか、楽しみに見守るとしよう。(ちなみに10投、すべてストライクで300なのだそうだ・・・)
自分も、もう少し頑張らんとな・・・。

最近、ある方のブログで紹介されていて、印象に残っている言葉
人生では成功は約束されていないが、成長は約束されている。
田坂広志

(写真)福寿草、光が来ると、花の美しさが、引き立ってくるな。
光あるうちに光の中を撮れ!
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セロトニンとセレニティ

2008年03月01日 | 芸事全般
仕事の雑誌を読んでいたら、鬱病にならないようにするための記事だった。
ポイントは、セロトニンを増やすことだそうな。
セロトニンは、気持ちを穏やかにする作用のある神経伝達物質。この物質が不足すると、感情のバランスが崩れて、ひいては、鬱病を招いてしまう。

では、どうしたら、セロトニンは増えるのか?

1.食事(トリプトファン)。セロトニン合成に必要なアミノ酸、トリプトファンをしっかり摂る。トリプトファンが多いのは、バナナ、乳製品、豆腐、きなこ、大豆加工食品。

2.光。2500ルクス程度の光が良いのだそうだ。朝日を浴びるのがいい。

3.リズミカルな運動。筋肉をリズミカルに緊張・弛緩させる運動がいい。(ピアノのハノンやエチュードはいいかも?)

とのこと。今まで特に意図はしていなかったのだけど、バナナと牛乳、ヨーグルトの朝ごはんを食べ、駅まで、てくてく歩いて行くことは、実は、なかなかに有益な行いだったのだ。今後も継続すべし。

それで、ここからが本題。
この記事を読んで、予想したのだった。
セロトニンの言葉の由来は、英語の「セレニティ」にあるんじゃないかと。
 serenity (セレニティ)=晴朗、うららかさ、静穏、平穏
少し前にグレン・グールドの「アンド・セレニティ」のCDを聴いたところだった。落ち着きのある静かなピアノの調べが、なかなか良くて、「セレニティ」という単語が記憶に残っていたのでした。語感も近縁な感じで、セロトニンはセレニティをもたらす物質であるのだから。

でも、残念。外れ。こちらによれば、セロトニンの命名は、(sero = 血清、ton-ic = 緊張)からだそうな。

それはそうとして、このCDの解説に出ていたグールドの言葉は、一ピアノ愛好家としては、とても示唆深い。

The purpose of art is not the release of a momentary ejection of adrenaline but is, rather, the guradual, lifelong construction of a state of wonder and serenity.
(Glenn Gould)

芸術の目的は、アドレナリンの瞬間的な放出ではなく、驚きと穏やかな心の状態を生涯かけて築いてゆくことにある
(グレン・グールド)

このCD、選曲が素晴らしくて、収められた曲の幾つかは、少しずつレパートリに入れていけるといいなと思う。そのご利益で、静かな温かみのある人格に近づけるといいのだけど・・・。

まとまりが悪いけれど、気分がふさぎこみがちの時は、バナナですぞな、もし。ゴリラを見習ってバナナをバクバク食べてみる。バナナはどこへ行ったかな?バナナ~、バナナ~。ウッホッ、ウッホッ!(駄目だ、こりゃ・・・。)


アンド・セレニティ~瞑想するグレン・グールド
グールド(グレン)
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(写真)福寿草咲き始め
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