「ヤツデ」は、他の花がほとんど咲かないこの時期に花をつけます。
こんな寒い時期に花粉を運んでくれる虫がいるのか。
の疑問があられませんか。
よく見るといるのです、一昨日あたりは「虫たちの花盛り」。
ミツバチ、ギンバエ、ショウジョウバエまで、
いろいろな種類のハエやアブがやってきます。
この時期、花を咲かせている植物が少ないので、
その虫たちを独占できるというわけです。
したたかな受粉・繁殖戦略なのかも知れません。
やつでの花は、雄花と雌花が分かれているわけではありません
一つの花が日が経つにつれて、雌雄の役割を変え花なのです。
「専門的」には、まず雄しべが成熟して花粉を出し蜜も出します。
この時期を雄性期(ゆうせいき)というそうです。
おしべと花びらが散ると、今まで小さかった「めしべが伸び」始めます。
めしべが成熟するとふたたび蜜を出して虫を呼びます。
花粉を着けてもらうためです。
この時期は雌性期(しせいき)と呼ばれます。
このように雄しべと雌しべの成熟する時期がずれているのは、
同じ花の花粉が雌しべに着くことを
避けるための自然の工夫です。
とは、ものの本からの受売りです。
面白い花です。