午前6時前には着座、今朝の梵鐘は坊守氏の当番らしい、
第1鐘の音と同時に「小鐘3つ、坐禅会のスタート」です。
遅れて入堂してきた人に「ザブ(坐蒲)の位置と正しい座り方」のご指導。
「聖僧さま」の前では「合唱・低頭(問訊)」そして自分の場所に着坐がルール。
席に着いたら5分間くらい、足・体を慣らす、これは一人一人違う
「呼吸の出し入れの速さを見極める」物にもなっています。
突然、老師から座中のお話が始まる。
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、沙羅双樹の花の色、
盛者必衰(じょうしゃひっすい)の理(ことわり)をあらはす。」
この「精舎」は、義宣寺禅堂や皆様の家庭、精舎すなわち御御堂に当たります。
さて、その中で生活する我々は、「生きて生まれてそのうち消えゆく」
「淀みに浮かぶ泡沫方は、・・・とどまるところを知らず」
この道理をしっかり意識して、生活しましょう。
そして生きる活動とは何をするのか、時に合い時に出会う、
すべて「諸行無常の響き」、会うものはいずれ別れゆく、
現実を見極め静かに振り返りながら生きていきましょう。
その生き方へ正しい道を示されたのが「釈迦牟尼菩薩さま」でした。
「坐禅しながら」、これは何をしているのか、これは何ものぞ?、それが坐禅。
身の構え、呼吸・思いを整え生きる事を見つめましょう、
「只管打座」ただただ座ること。
このことは、「私にとって何事ぞ」と振り返って見つめ直しましょう。
と、結ばれた。
「平家物語」の巻頭文言を交えたお話でした。
境内にはこんなお花達も。