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花に水やりをしているとき1匹のカマキリがブロック壁からすぐ側の花の茎に移ろうとしている。
後足4本でブロックを掴み身体の上半身はぶらりとした体勢。鎌状の前肢を延ばし、風で揺れた茎が近づくと掴もうとする。2度、3度と繰り返す。7、8回過ぎた頃にトライは終わった。その後は何かに追われるように葉陰に身を隠した。
羽があるから飛べばいいのに、と思い資料を見ると「カマキリは飛行が苦手で、短距離を直線的に飛ぶのが精一杯、羽は扇状に広げ威嚇に使うことが多い」と解説がある。
もう少し読むと、獲物が少ないときは共食いし、メスのほうがオスより大きくメスがオスを食べてしまうこともある。子どものころの聞覚えた通りが書いてある。
主として昆虫を捕食するが、益虫を捕食する場合は害虫になり、害虫を捕食してくれるときは益虫となる二面性がある。と人間の都合で分けた二面性が書かれている。カマキリから見れば益だ害だと使い分ける人間の二面性を感じるだろう。
「自民党政権は、党としては改憲、内閣としては尊重擁護義務と言う二面性を常に持っていることは否定できない」と辞書の二面性の例文に載っている。分かりやすい例文と思う。
二面性は難解複雑で時には不信感を与えそのことが弱点にもなる。お前はどうかと聞かれたら「カマキリに教えられ反省します」と頭を下げよう。
(写真:辛抱強く繰り返しやっと茎に届いたカマキリ)