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一方通行の通りを小学生が三々五々下校している。傘をさした子もいる。喋りながら後ろ向きで歩く子もいる。気をつけて運転しながらすれ違う。
車庫入を下校途中の3人の女の子が見ている。なんだろうと思いながら車から降りと「すみません、トイレを貸してください」。急いで玄関を開けトイレの場所を教えた。
にわか雨に出くわし道沿いの屋根下に駆け込むことを「ひさしを借りる」「軒下を借りる」という。駆け込んだ経験はあるが、ドラマのような夢のある展開には出くわしていない。
ここにいう「ひさし」は、雨や陽射しを防ぐために軒先に差し出した小さな屋根をさす。しかし、ひさしを貸して母屋を取られる、という深刻な例え話もある。いまどきは安易に貸せないかも知れない。
隣家の樋と我家のひさしにクモが巣を張って数日になる。収穫が有るのか否か定かではない。クモに長居をされても母屋を取られることは無かろうと「今日もいるか」と見上げる。
家内と女の子らの会話を聞いて、TVでは聞けない子どもらの「丁寧な言葉遣い」に躾のよさを感じ取った。ひさしならぬトイレを借りに立寄った子らのお蔭で久しぶり綺麗な子どもの言葉を聴いた。
成人にもまけない丁寧な言葉でお礼を言い残し、小雨の中を帰っていった。
(写真:ひさしから出てくもり空見上げるクモ)