
体長1センチあまり、逆光では黒っぽい色に見えるクモ。名前も雄か雌かも分からない。庭木の天辺に長~いネットを渡し、ただジッとしているクモ。彼は生きるための仕事としてジッとしている。
この小さなクモもズームアップするとカメラの中で少し力強く見える。パソコンに取り込みトリミングしてやると、見方によっては威嚇してくる、上空から襲撃してくる様にも見える。
ネットにじっとしているクモとパソコンで拡大したクモ、同じクモなのに「違って見える」これは錯覚で済むが済まないこともある。
12月頃までには裁判員候補者の通知と調査票が送付されてくる。裁判員の参加する裁判は来年5月からはじまる。報道ではこの裁判員を辞退するのはかなり困難なようだ。
これまで重大事件が発生すると、報道によりある種の先入観を持ったり植えつけられたりしてきた。裁判員になると正しい裁判のためにはこうした事態は許されなくなる。示されるのは証拠というこれまで見たことのないものから判決への判断をしなければならない。
プロの司法関係者による間違いも報道される。しかし判決にそれは許されないことだ。事件の報道について裁判員は「見ない」「聞かない」「言わない」になるのだろうか。錯覚による誤審を避けるために。
(写真:裁判員について考えさせてくれたクモ)