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「水上機の飛行を行ないます。数機は集まります。見学にいらしてください」、知人から数日前メールが届いた。天気を気にしながらその日を待っていたが、当日は予報が外れ穏やかな秋日和になった。
飛行機で思い出すことがある。
定年退職後の生活にもなれ、海外旅行を計画、家内のパスポートを申請した。その受領前夜の2001年9月11日、米国の同時多発テロが発生、あの国際貿易センタービルへの突入、爆発、炎上の映像を何度も現実と言い聞かせながら見た。
窓口の職員は「充分にお気をつけください」と気の毒そうにそして心配そうに話しかけ、パスポートを差し出した。受け取っただけで家内のそれは白紙のまま今も眠っている。
もうひとつ。出張が多いのに飛行機の嫌いな、いや大嫌いな上司の話。国内はすべて列車利用を通した。その上司も海外出張だけは仕方なく飛行機を利用されたが楽しい話はきけなかった。
そんなことを思いながら飛行前の準備・調整などを見ている。軽やかなエンジン音が響き、1番機が水際に運ばれた。
(写真:軽快な飛行を続ける1番機)