
国道187号線を日原から六日市に向かって走っている。柿木の道の駅を過ぎたころ「あそこの看板を左に入る」、同乗の指差すところを脇道に入る。すぐに小さな駐車場には似合わない大きな「間歇泉」の看板が見える。
間歇泉といえば別府の「竜巻地獄」の豪華さは2度見ているが他には知らない。通りなれた国道のすぐ側にあろうとは驚きだった。
25分間隔で約5分間噴出、噴出は炭酸ガスの圧力によるもので、全国の数少ない間歇泉の中でも極めて珍しい。噴き出た泉水は無色透明だが、鉄分が多いため空気に触れ茶褐色に変わると紹介されている。
待つこと20分。ぶくぶくと泡が吹き始める。やがて静かにせり上り、次第に勢いを増し2㍍位まで真白な泡を吹き上る。それは氷の彫り物作りを見るようで美しい芸術作品に思える。竜巻地獄のような豪華さや勢いは見せない。
鉱泉といえば入浴、説明の気に入った部分を抜書きしてみる。
今日の医学技術の進歩は目を見張る。しかし現代医学をしても解明されない部分も多い。自然のものが1番体に良いというのは疑いない。当館のお湯を使われ健康増進にお役立てください。
掲示版の「付近の高台に幾層にも積み重なった茶褐色の湯の華は、古くから湧き出る鉱泉の永い歴史を物語っています」という薄くなりかけた文字が、ここを守ってきた来た人たちの永さを偲ばせる。
「間歇」か「間欠」かが車中の話題になったが広辞苑では「間歇泉」と説明されている。
(写真:2㍍ほどに吹き上がった間歇泉)