
今日は衣替えの日、現役時代なら年度後半の厚手の会社仕様の作業着に変えていた。それも時勢に合わせてだろう、いつのころからか社員個々の判断に任されるようになった。秋とはいえこのところの寒暖差の大きなことを考えれば体調に合わせて衣を変える、これは正解だろう。
月並みだが今年も残すとこ3カ月になった。歳をとると1年経つのが早いという話はよく耳にした。「実感として365日から年齢を差し引いた日にちが1年になる」と教えられ、計算してみると300日を切る値で、それは1年が2月半も短縮されたことになる。物忘れや物覚えの力の衰えなどでそう感じるようになるのかもしれない。気を引き締めながらも無理な抗いをせず自然体でいこう。
公園のジュウガツサクラやフユサクラは季節どうりに咲きはじめSNSでも紹介されている。ところが、このところ染井吉野の開花が各地で見られるという。気の毒なことに異常気象に桜が惑わされているのが原因らしい。錦帯橋近くの桜のトンネルでも見られるとか。旧岩国市の真ん中、岩国学校教育資料館横の古木にチラホラと染井吉野が開花している。その季節では見ることのできない生物の不思議さを感じさせる。
離れて住む孫は半年後の「桜咲く」へ向けてその準備と授業に懸命だという。先日の電話、「じいちゃん、ばあちゃん元気」とまず話しかけてくれる。嫁の話で頑張っていることはわかっているので「頑張れ」とは言わないが、健康だけを願っている。桜はこれから花芽が膨らみつぼみになる大切な時期をむかえる。季節外れの染井吉野を眺めながら孫の来春の桜咲くを願う。