日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

スズメと一緒に

2016年10月21日 | 地域

 川沿いの遊歩道に向かうよく通る道、刈り取りする人もいなくて背丈以上に伸びた雑草が茂っている。その雑草からは小鳥の鳴き声はよく聞くし飛びかう姿もよく見かける。この日、にぎやかなスズメの鳴き声を聞きながら遊歩道へ向かって歩いていた。いつもと変わらぬ歩きだが、雑草の側に来た時、突然、大きな羽音をさせてスズメが飛び立った。

 スズメは何に驚いたのかよく分らないが、私も驚き立ち止まる。飛び立った数は、数えられないが見た目は100羽近くに思えた。急いで手のひらサイズのデジカメをケースから取り出し、とにかくシャターを押す。2枚撮ったところで彼らは隣の茂みに姿を隠した。重要な会議が開かれていたのかもしれないが、それを知る由はない。

 スズメと聞いて思い出すのは「舌切り雀」のおとぎばなし。昔々、あるところに心の優しいお爺さんと欲張りなお婆さんが住んでいました、で始まる話。けがをしたスズメを介抱していたお爺さんが出かけた留守、障子張り替えにお婆さんの作った糊をスズメが食べてしまった。怒ったおばさんはスズメの舌を切って放した。何度も聞いたり聞かせた話、不思議に記憶している。

 スズメは稲穂を食べるから害鳥、ツバメは虫を捕るから益鳥と言われる。稲穂のない期間スズメは昆虫などを捕らえている。スズメを追い払った村の翌年の米は虫にやられ収量が落ちた。ダム工事で住人のいなくなった村からスズメも姿を消した記録がある。スズメは人間嫌いではない。雑食性のスズメに人が助けられていることもあり、人里で暮らすスズメと共存しよう。
コメント
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